15 それすらか必然か
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それにしても本当に出来すぎている。帰国してすぐにヴァンはルークの出奔の容疑者になり現在は投獄されている身。疑わしいから神託の盾騎士団の主席総長を投獄しているというのにルークがアクゼリュスに行くのなら開放するなんて。しかも現時点でここに導師であるイオンもいる。そんなことをすればすぐに講義されるってわかっているはずなのに。――その真意は?
「英雄……俺が英雄……」
話が進みルークがアクゼリュスへ行かなければならない理由だとティアに預言を詠ませる。その預言の内容はローレライの力を継ぐ者……ルークが鉱山であるアクゼリュスに向かうと。でもそれだけ。預言は途中で終わっているのにルークがアクゼリュスに行けばキムラスカが繁栄すると思っている。
「英雄ねぇ……」
「ジェイド?」
「何か?カーティス大佐」
小馬鹿にしたように笑みを浮かべるジェイドに私とアルバインが首を向ければジェイドは「……いえ」と首を振った。
「それでは同行者は私と葛城少佐の他に誰になりましょう?」
「ローレライ教団としてはティアとヴァンを同行させたいと存じます」
話の結果、同行者はほぼ昨日までの旅のメンバーになった。ガイもまたルークの世話係としてついて来ることになるなんてね。大変だなぁ、専属の使用人なんて。ということはいないのはイオンとアニスだけか。それにヴァンが加わったのはいい……ただ、ルークが「師匠!師匠!」煩そうなのが難点だけどそれも任務だと思えば仕方ないのかも。
「お父様、やはりわたくしも使者として一緒に……」
「それならならぬと昨日も申したはず!」
ナタリア姫も来る気だったんだ。これ以上人が増えるのも考え物だからちょっと簡便。この後、ルークがヴァンを迎えに行っている間、私たちは城の前で待機することになった。