15 それすらか必然か
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昨日は特に何する分けなくさっさと寝てしまった。船の硬いベッドのせいなのか今までの疲れがどっと出たのか敵国だというのに。ジェイドはこの話が蹴られる事はないと踏んでいるから遅くまで何かしてたみたいで……ぐっすりと寝てしまった私に朝起きてからグチグチと嫌味を言い続けている。
「もーゴメンってば」
「いえいえ~上司が今後の対策をしているというのに隣でぐーぐー寝ていたなんて言いませんよ?」
言ってるじゃん…相変わらずなんだから。まぁ、確かにここがキムラスカってことを忘れてすっかり熟睡しちゃったし。文句は言えないね。
「機嫌を直しなさい」
「……はーい」
この先は謁見の間。こんな姿を見せて恥をさらすなんてさらさらない。別に自分を作ってるつもりはないけどそれも時と場合によるしね。にしても一晩休んですぐにまた出発しなきゃならないなんて、ボーナスでも弾んでもらわないとやっらんないね。
「御前を失礼します」
「ゆっくりと休まれれたかな?」
「おかげさまで。ありがとうございました」
謁見の間に入ればすでにモースとティアはいて今回は陛下の隣にナタリアもいた。ティアには軽く頭を下げ、玉座に座る陛下へと頭を下げる。社交辞令的な労いの言葉をもらい再度頭を下げこれでもかってくらいの笑顔を見せる。ただいつも思うのは私が笑みを見せるとなんでみんな顔を赤くして逸らすんだろう?
「陛下、マルクトの方々も来られた事ですし話のほうを」
「ふむ、そうだな」
話とは昨日の和平のことについてだろうけど…でもいいの?イオンがいないけど。イオンは調停役なのにいないで話を進めるなんて。どうせモースがイオンを言いくるめたんだろうけど。
「まずは和平についてだが昨夜緊急議会が召集され、その結果和平の締結が承認された」
第一目的は遂行できた。あとはもう一つの目的はどうなったか。これがある意味一番重要なんだから。