14 それは流れるように舞い続ける
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「紫鶴」
ぽんっと背を叩かれ顔を上げる。顔は前を、目線をこちらに向けたジェイドに何?と思ったけどすぐにここがどこでどういう状態なのか思い出した。和平のために親書を持ってきた……なのに敵国の中枢に来たということで柄にもなく気圧されたみたいだ。
「ローレライ教団の導師イオンとマルクト軍のジェイドと紫鶴です」
「ご無沙汰しております、陛下。イオンにございます」
何だかぼーっとしているうちに話が先に進んでいるみたいだ。ルークが陛下に紹介してくれたみたいだ。まずいまずい、私がちゃんとしてなかったら悪印象しか与えない。
「導師イオン……お、お捜ししておりましたぞ……」
「モース。話は後にしましょう。陛下、こちらがピオニー九世陛下の名代ジェイド・カーティス大佐と紫鶴・葛城少佐です」
ものの見事に顔色が青くなっていくモース。そりゃそうだよね、あたん派の六神将がイオンを浚ったんだから。罰が悪いのは仕方ないね……自業自得ってやつだね。てかザマアミロ?
「御前を失礼いたします。我が君主より、偉大なるインゴベルト六世陛下に親書を預かって参りました。紫鶴」
「はい」
ジェイドの一歩後ろに控え、名を呼ばれアニスから預かっていた親書を大臣と思われる恰幅のいい男性に手渡す。
「伯父上。モースが言っていることはでたらめだからな」
ルークは真っ直ぐにインゴベルト陛下を見てここに戻ってくるまでのマルクトについでを話し出した。見てきた街は平和だったと、ルークにそう言ってもらえる思わなかったから少し驚いた。自分の嘘がバレるとマズいと思ったかモースが慌ててく弁明しようとするけどルークに怒鳴ら黙り込んだ。その後私たちはイオンの希望でルークの屋敷へと行くことにした。