13 狂気への始まり
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「ジェイド!手伝ってよ!」
「年寄りに働かせるつもりですか?やれやれ、ではあなたも手伝って下さい」
回復に専念してくれているティアはともかく、ただ突っ立ているだけのジェイドを叱咤すれば、彼は「年寄り」というとこれだけ強調して肩を竦める。
「……わかった」
手伝えと言われ、少し躊躇してしまう。私があまり得意じゃないの知ってて言うんだから質が悪い。
「紫鶴?」
刀を鞘に収める私に後ろのイオンが不思議そうに名を呼ぶ。戦闘中に何故、刀を仕舞ってしまうのか、と。
「ルーク、ガイ、アニス。引きつけ役よろしくね」
三人にそう声を掛け、私はジェイドの隣に立つ。めったに使わないから上手くいくかなぁ。
「「荒れ狂流れよ」」
二人同時に譜陣を展開させると近くのティアとイオンが息を飲んだのを感じた。ジェイドはともかく私までが譜陣を展開させたことに驚いてるのだろう。
「「スプラッシュ!」」
同時にはなった私とジェイドの譜術は見事に譜業メカにヒットした。第四音素の攻撃を二つ同時に受けた譜業メカの動きが鈍くなった。
「ルーク!留め!」
「おう!砕け散れ!……絶破烈氷撃っ!!」
私とジェイドの譜術によって現れたFOFを利用してルークが烈破掌をFOF変化させた絶破烈氷撃を繰り出す。その一撃が決定打となり、ディストを乗せた譜業メカは遥か彼方へと飛んでいった。
「おい……あれ……」
「殺しても死ぬような男ではありませんよ。ゴキブリ並の生命力ですから。それより船橋を見てきます。紫鶴、行きますよ」
さすがに哀れと思ったのかディストが消えていった方をルークが指さすとジェイドはポケットに手を突っ込んだまましれっとそう言い放って、船橋へと足を向けた。その後を私はついて行く。