13 狂気への始まり
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「……まあいいでしょう。さあ、音譜盤のデータを出しなさい」
「これですか?」
気を取り直したディストは差し出しす。どこに持っていたのかジェイドは解析結果の書類を手にするとディストは目にも留まらぬ早さでそれを奪い取り上空へと上る。
「ハハハっ!油断しましたねぇジェイド!」
「差し上げますよ。その書類の内容は、すべて覚えましたから」
「……一回のパラ見で?」
あれだけの量を時間を掛けてゆっくりと読んだのならまだしも、会話をしながら適当に見ただけなのによく覚えられたよ。
「!ムキーー!!猿が私を小馬鹿にして!この私のスーパーウルトラゴージャス技を食らって後悔するがいい!」
ジェイドの態度に激怒したディストは巨大な譜業メカを呼び、それに乗り込んだ。そして左の長いアームを振り回す。これが戦闘の合図となり皆、四方へと散らばる。イオンにはジェイドとティアが庇うように立つ。
「双牙斬!」
「弧月閃!」
真っ先に飛び出したのはルークとガイ。技を繰り出したが譜業メカの装甲は予想以上に硬いらしくダメージを与えることは出来ず、譜業メカの左アームが二人を弾き飛ばす。
「ルーク様っ!この!…流影打!」
床に叩きつけられたルークを見てアニスが巨大化させたトクナガで連打を浴びせる。がそれもさほど効果はなくルーク達のように返り討ちにあう前に一旦下がるアニス。
「ここならっ!……一の式、霞雲!」
装甲が硬いというのなら本体と腕の境目は脆いはず。ならばとそこに目掛けて葛の葉を突き差し、切り上げようとしたがそれを読んでいたのか譜業メカに乗ったディストは右のアームで私を弾き飛ばす。
「ちっ!」
咄嗟に葛の葉で防御し、後方に一回点して着地する。これだけの巨大なメカだから小回りな動きは出来ないと思ってたけど意外と素早い。打撃ではダメージは与えられない。