13 狂気への始まり
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「……敵のボスはどこにいるんだよ!とっとと終わらせようぜ」
キャツベルトの船尾に辿り着いたときルークが辺りを見回しながらそう言ったときだった。『彼』が現れたのは。
「ハーッハッハッハッ!野蛮な猿ども、とくと聞くがいい。美しき我が名を。我こそは神託の盾六神将、薔薇の……」
「おや、鼻垂れディストじゃないですか」
「死神ディストでしょ」
高笑いしながらどういう原理で浮いてるのか分からないけど、空飛ぶ椅子に乗って現れた襟が立った派手なシャツを来た銀髪の男性。彼が長ったらしい文句で名を名乗ろうとしているとジェイドとアニスが割って入いる。でも『薔薇』にも引くけど『鼻垂れ』と『死神』って言うのもどうなんだろう。
「黙らっしゃい!そんな二つ名、認めるかぁっ!薔薇だ、薔薇ぁっ!」
器用にも空中で地団太を踏んで叫ぶ、えーっと……よく分かんないからディストでいいや。
「何だよ、知り合いなのか」
「私は同じ神託の盾騎士団だから……でも大佐は……?」
と、みんなでジェイドを見る。本人はいつものような笑ってるだけだから表情からは真意は窺えない。
「そこの陰険ジェイドは、この天才ディスト様のかつての友」
「どこのジェイドですか?そんな物好きは」
「へぇ……ピオニー以外にジェイドに友達いたんだ」
ジェイドを指差すディスト。ジェイドは肩を竦めて首を振る。ジェイドに友達っていうのが想像できなくて思ったことを口にしたらディストはジェイド向けていた顔を私に向けた。
「あなたはジェイドの何なのですか……見たところジェイドの部下のようですが、呼び捨てで名を呼ぶとは!」
やばいなぁ。矛先が私に来ちゃったよ。う~ん、面倒そうな人だけど私あんまり嫌いじゃないんだよなぁ。アウトドア派の方が好きだけど……なんだろう。遊びがいがありそうな何て言うか。