13 狂気への始まり
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「どうしたんだ?」
いったい何があったんだとルークがその船員に声を掛ける。
「う、奪われた!譜石の欠片を、あの変なロボットに奪われてしまった」
ゆっくりの速度で去り始めるロボットを指差す船員。うーん…別に譜業マニアじゃないけど嫌いじゃないなぁ、あのロボット。
「譜石の欠片?譜業に使うつもりか?」
「恐らくそうでしょうねえ。それにあの趣味の悪いロボット。やはりあれの仕業ですか……」
話を聞いたガイが首を傾げるとジェイドは眼鏡のブリッジに手を置いて溜息を吐く。心当たりがあるのかと問うティアにもう一度深く息を吐いて、残念ながらと言う。そしてとにかく取り戻そう、揺れる船の上でタルロウXを追い掛ける。
「きっそー!邪魔すんなズラ!」
「壊されたくなかったら、大人しくその譜石を返すんだな」
船の揺れに合わせて移動しながら、何とかタルロウXに追い付く。ガイが剣を抜いて差し向けるけるとタルロウXは動きを止めた。
「……恐喝ズラ!極悪ズラ!でも怖いから返すズラ」
そう言って、手……というかアーム?に持っていた?掴んでいた譜石をガイに渡す。手渡すとタルロウXは「覚えてろズラ!」と叫びながら海へと飛び込んだ。って、ロボットなのに海に飛び込んで平気なの?
「逃げてったぞ……」
「てゆーか、水に濡れて平気なの?」
「普通ダメでしょ?」
飛び込んだタルロウXを見送っているとタルロウXは「ギャー、ギャー!」と海の上で叫んでいる。結論、放っておきましょう。と言うことになりました。ガイが取り返した譜石を船員に返すと船員はお礼を言って受け取りそのお礼として響律譜(キャパシティコア)をくれた。
「早く船橋に行こう」
とその場を足早に後にした。この船が占拠される前に船橋に行かないとね。その途中にまた邪魔が入るとはねぇ……ジェイドは予想してたみたいけど。