13 狂気への始まり
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「仕方ないでしょう?あのままでしたら床に頭を打ちつけてましたよ」
「……うっ」
ジェイドの上から退きその場に座り込むとジェイドも上半身を起こす。少し説教っぽく言う彼の言葉に返す言葉はない。実際、空中で体勢を崩したときにそれを覚悟したし。
「ごめん」
「あなたにしては珍しいですね」
素直に頭を下げるとジェイドは先に立ち上がり手を差し出す。その手を借りて立ち上がれば、彼は怪訝そうな表情を浮かべた。珍しいとは空中で体勢を崩したことだろうけど。
「…あ、うん……シンクの攻撃を受けた肩が痛んで」
「シンクに?」
確かに何か攻撃を受けてるんだけど服にそんな跡は残ってない。ジェイドは私の肩を掴んで「痛いですか?」と聞く。それに首を振り「痛くない」と答える。
「私よりガイは大丈夫?ガイもシンクの攻撃を受けたでしょ?」
「いや……あの時はかなり痛んだんだが今は全く痛くないんだ」
同様の攻撃を受けたガイに向き直るとガイも首を振る。
「部屋に移動しましょう。いつまでもここに居ても仕方ないわ」
ここまで来ればもう追ってこないだろうとティアの言葉に頷き私たちはあてがわれた部屋へと移動した。
「くそ……烈風のシンクに襲われたときに、書類の一部を無くしたみたいだな」
「拾いきれなかったんだね。全部拾ったつもりだったよ」
解析結果を数えるガイは眉を顰める。咄嗟に全部を拾ったつもりだったけど拾い切れてなかった。争ったときに一部飛んでいったのかもしれない。
「見せて下さい」
手を出すジェイドにガイが手の中の解析結果を渡す。それをパラパラと捲って内容を確認していく。あんなに早く捲って内容を理解しちゃうんだから、ほんと頭の中どうなってるんだろう。その脳みそを分けて欲しいんだけど。