12 彼に募り、彼女に蘇る悲しき記憶
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「アリエッタは私が殺る……みんなは魔物のほうお願いね」
「何を言ってるの!?」
「そうだぜ」
私一人でアリエッタの相手をすると言うと、ティアとガイが無理だと叫ぶ。相手は六神将…一筋縄ではいないだろう。
「けじめ……つけさせて」
フーブラス川でどんな理由であれ見逃してもらったのは私。その結果がそれ。
「でもでも、悪いのは根暗ッタだよ?」
「そうです。見逃すようにお願いしたのは僕です」
「わかりました。任せましたよ」
背中からトクナガを下ろして言うアニスにイオンが同意する。先に見逃すように言ったのは私だった気がするけど……私の思いを汲んでくれたのか、信用してくれてるのかみんなが非難する中一人"任せる"と言ってくれるジェイド。
「今度はちゃんと片を付けるよ」
腰の葛の葉に手を掛け、一気に引き抜く。
「いざ尋常に勝負!」
戦いの言葉を紡ぐと同時にアリエッタへと走り出す。それが合図となりルークらも魔物へと走り出す。アリエッタも魔物たちに合図をして空飛ぶ魔物、フレスベルグといつも傍らに従えているライガがみんなへと襲い掛かる。
「はぁっ!」
刀を薙げば、アリエッタはバックステップで躱す。
「来ないで!あなたなんか大嫌いっ!!」
避けてすぐに譜陣を展開させるアリエッタ。
「ネガティブゲート!」
あんなん食らったらひとたまりもない。術が完全に展開される前に走り出す。
「これで終わりだよ」
間合いを詰めて、アリエッタの懐に入り込む。刀を逆手に持ち、刃を返し力の限り振り抜く。アリエッタは声にならない悲鳴を上げて倒れる。そして倒れたアリエッタの首に葛の葉を突きつける。
「紫鶴っ!」
遠くでイオンの悲痛な叫び声が聞こえた。ゴメンね、イオン。この間言ったように、前回は寝込みを襲う形だったから、次は容赦しないって言ったよね?