12 彼に募り、彼女に蘇る悲しき記憶
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「ライガ?」
先程の部屋を進めば、今度は崖が見えた。先に進む通路はあったのでそのまま足を進めれば、アリエッタのだろうライガの姿が見えた。
「待て!!」
「ルーク様、追っかけましょう!」
私たちの姿を確認してかライガはそのまま背を向けて走り去っていった。それを見たルークとアニスは追いかけ始めてしまった。
「ミュウも行くですの!」
「あ、待って下さい!アリエッタに乱暴なことはしないで下さい!」
追いかけていった二人をイオンとミュウが追いかける。ティアが待つように言ったが、先の二人は待つような性格じゃないし。
「…行こっか」
先に行ってしまった三人と一匹を追うことに。先走って何事もなければいいと思ったけど数分後にそれは脆くも崩れ去るのであった。
「ふみゅう……イオン様を庇っちゃいました」
ルーク様、ごめんなさい。と空飛ぶ魔物に捕まっているルークとアニス。ティアの言うとおり、やはり罠が待っていた。またイオンが狙われるわけにいかないため、すぐさま私とジェイドでイオンの護りに入る。
「アリエッタ…」
屋上を上がりきればそこにはぬいぐるみを抱いたアリエッタとライガがいた。ライガの背には連れ去られた整備隊長。アリエッタが無言で手を挙げればアニスを掴んでいた魔物は彼女を離し地に落とした。
「いったーい!ひどいアリエッタ!痛いじゃん!」
地面に激突する前に背中のトクナガを巨大化させクッションにしたおかげで怪我はなさそうだ。
「ひどいの……アニスだもん!アリエッタの…アリエッタのイオン様とっちゃったくせにぃ!」
目に涙を溜め、ぬいぐるみをぎゅっと抱き締めて叫ぶアリエッタ。イオンをとっちゃった、って。確かに元導師守護役だって聞いたけど……でも今六神将だよね。どういうこと?