12 彼に募り、彼女に蘇る悲しき記憶
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「なんだぁ!?何でこんな機械がうちの別荘にあるんだ?」
とりあえず地下を目指すことになったけど、仕掛けが施されてそれを解くために譜業機械やらお化けやらと戦った。仕掛けを解くの必要な二色の玉を手にするためにお化けと戦ったときのティアの動揺を必死に隠そうとしていたのが可愛いと思ったのは内緒で。地下の部屋を進むと部屋の大半を占領するほどの大きな機械があった。別荘と言うには似つかわしい物……ちらりとジェイドのほうを見れば少々顔色が悪い。ある意味悪い予感が当たったようだ。
「大佐、何か知ってるんですかぁ?紫鶴も知ってるの?」
「私は……ううん」
その機械を見て珍しく驚きを露わにしているジェイドにアニスが問う。私も顔に出ていたの一緒に聞かれた。『私』は否定したけど……予測はついた。直接知っているわけではないけど…けど。
「……いえ、確信が持てないと……いや、確信できたとしても…」
機械からルークに視線を向ける。人を見るようにではない……まるで物を見るように。分かってしまった。当事者ではないけど、事情を知る者として分かってしまった。
「(私が知ってるって事はジェイドには内緒なんだよね)」
隠し事が多いなぁ。二年も誰よりも一緒にいて、結構話していないことがある。私の過去のこととか……ね。
「な、なんだよ……俺に関係あるのか?」
「……まだ結論は出せません。もう少し考えさせて下さい」
いつもとは違う目で見られているルークは自分に何ら関係しているのかと怯えたようにジェイドを見た。けどジェイドはすぐに視線を機械の方に向け直し言葉を濁した。
「珍しいな。あんたがうろたえるなんて」
ここまでの間でジェイドが初めて見せた一面。あのおちゃらけた性格はともかく、いつでも冷静で何を考えているのか分からないジェイドが言葉を濁し、動揺を見せた。それには一同、驚いているようだ。