11 I do not forget it
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そんなやり取りをしながら先を急ぐ。その間、ずっとルークがブツブツと文句を言ってうるさかったけど一々相手にしてるとキリがないからとりあえず放っておいた。
「ライガ!」
ルークの愚痴が続いている中、私達の頭上を何かが飛び越えた。それはライガで、ライガは私たちの前を立ちはだかるように着地した。
「後ろからも誰か来ます」
全員が戦闘態勢を取る。ジェイドが槍を出しながら、振り返れば桃色の髪を靡かせた少女が一人立っていた。
「『妖獣のアリエッタ』!見つかったか…」
「アリエッタ!」
ガイが剣を構えながらライガとアリエッタの両方に警戒すると、ティアの後ろに隠れていたイオンがアリエッタのほうへと飛び出す。
「…見逃して下さい。あなたなら分かってくれますよね?戦争を起こしてはいけないことを」
イオンが優しく、諭すようにアリエッタに言う。アリエッタに歩み寄ろうとするイオンを私は手でそれ以上行かないように制する。その時、アリエッタの泣きそうな顔が更に歪んで、そのあと睨み付けるような目をして私たちを指差す。
「イオン様の言うことは…アリエッタは聞いてあげたい…です。でも、その人たちはアリエッタの敵!」
全員が何のことだと首を傾げる。私はセントビナーでアリエッタが言っていたことを思い出す。けど、アリエッタの知り合いを殺した覚えなど……ううん、何処の誰を殺したかなんてこのご時世分かるわけがない。
「アリエッタ、聞いて下さい。彼らは悪い人ではないんです」
「ううん…悪い人です。だって、アリエッタのママを…殺したもん!」
アリエッタの言葉にみんな息を呑んだ。私たちがアリエッタのママを殺した?ルークらと共に行動するようになってから人間の女性なんて殺してないけど……どういうこと?