03 蒼を纏い日々綴る
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振り向いてはいけない気がするけど、振り向かないともっといけない気がして私は恐る恐る振り返る。視線を上げれば満面(そりゃあ胡散臭いくらい)の笑みを浮かべたジェイドがいた。
「は、はははっ…いつからいたの、いたんですか…?」
「そうですねぇ、フリングス少将と仲良く話をしているところですかね」
って端っからかよ!怒りマークが浮かびそうになるのを堪える。
「折角、心配して様子を見に来て見れば…上司の悪口を言っているとは」
「…なっ、悪口なんて…言ってない、ですぅ?」
わざとらしく溜息を付いて両手を軽く上げる。私は悪口は言ってないよね?とつい考えてしまい疑問形になってしまった。言っていないはずだけど、ちょいと罰が悪い。それより、心配なんてしてないでしょ?って言ってやりたい。
「まぁ、いいでしょう。それと挨拶回りはもういいですよ」
「なんで?」
ジェイドの言葉に勤務中の敬語も忘れて首を傾げる。なら、何するの?今日は挨拶回りだけでいいって言った張本人が何を言ってるんだか。
「これから実技訓練を行うことになりました。あなたにも参加していただきます」
最後に「あなたなら大丈夫ですよねv」と語尾にハートマークを付けながら言った。実技訓練…いうことは武器を持って擬似戦闘をしろってことかな。まぁ、たぶん大丈夫と思うけどそう断言されると逆に心配なんだけど。
「では行きますよ」
どうせ拒否権はないんだからと、小さく息をついて先を歩き出したジェイドに付いていく。