ご奉仕いたしましょ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ご主人様、って呼んで下さい」
あはははは、この人は何を言ってるんだろう。頭のネジの殆どが吹っ飛んだのかな?
「ちゃーんとご奉仕してもらいますよ、アオ」
「………は、い」
ダメだ。この人から逃げるのは無理だ。当然誤魔化すのも無理だ。にしても何でこんな目に遭わなくちゃならないの。ともかく、帰ったらアニスには存分のお仕置きを施さなきゃならないようだ。
「はい……ご主人様」
何たる屈辱。うぅ~悔しいけど何にしても負けたのは事実だもん。仕事。そうだ、仕事だと思えばいいんだ!思いこめば何とかなる……と思う。
「では、まずはこの資料を本棚に片付けて下さい」
「はい」
最初の『命令』を言われたから素直に返事をしたのに不服そうな表情を浮かべるジェイド。も、もしかして……
「……はい、ご主人様」
「よくできました」
満足げな表情浮かべるし。ほぼ諦め、手渡された本を棚へと戻し始める。またムカつくことにその本は棚の高いところばかり。台を使わなければ届かない。正直、ミニではないとはいえスカートが気になる。あの笑顔の男が憎い。
「失礼します、カーティス大佐」
最後の一冊を入れ終わると同時にドアがノックされ中に一人誰かが入ってくる。それは褐色の肌の銀髪の青年。
「この書類……アオ少佐!?」
「ああ、気にしないで下さい。フリングス少将」
部屋に入るなり台の上に立つ私を見て驚くフリングスさん。何に驚いてるのかと思ったのは一瞬。自分が今、どんな姿をしてるのか思い出す。
「え、えっと……その……」
「アオ。早く台から降りないとスカートの中が見えますよ」
こんな姿をよりによってフリングスさんに見られるとは。知らない人だったら無視すればいいけど彼はそうはいかない。言い訳を考えてる中のジェイドの一言。慌ててスカートを押さえたのがいけなかった。
「きゃっ!」
「危ない!」
狭い台の上で動いたものだから足を踏み外して落ちた。高さ的には大したものじゃないから軽く尻餅を着いただけで済んだ。
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございます」
誰かさんと違って優しい。すぐに掛け寄って手を貸してくれる。その誰かさんはしれっとしていて動きもしない。