純白を纏いし愛しき貴女
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「素敵な式でしたわね」
「結局、最後はルークとティアのラブラブを見ただけってかんじぃ~」
「あ、アニス!」
旋華と私も着替え終え、報告のために陛下の私室に面倒ですが行くとまだ余韻があるのかナタリアがうっとりとした表情をする。ブーケを受け取れなかったからか、アニスはルークとティアをからかってますが。
「なんだジェイドと旋華よりルークとティアの方が適任だったか?」
「いえ、ティアはともかくルークでは段取りを覚えることが出来ませんよ」
「う、うっせー!」
感想がルークたち二人に行ったせいか話が逸れてる気がしますがまあいいでしょう。
「で、旋華はどうだった?」
「模擬式は緊張しましたけど、ウェディングドレスを着れたのは嬉しかったです」
当事者である旋華にもにやけた顔で問う陛下に旋華は微笑んで答える。そのまま本番にしちまえばよかったのにと、突然そう言い出す陛下に旋華はば、馬鹿なことを言わないで下さい!と顔を真っ赤にする。私としてはそれでも良かったのですがね。
「もう、陛下ったら……」
「ですが、本当に綺麗でしたよ」
報告は何処へやら、雑談に花を咲かせるルークや陛下たちを余所に部屋の端に一人立つ旋華の側に寄る。さっきのことをまだ気にしていたのか、ぽつり独り言を口にしていた。改めて、彼女に思うがままを伝えればうっすらと頬を染めて俯く。そのちょっと仕草が私の心をまた一つ奪うなんて思ってもないでしょうね。
「ジェイドさんも、素敵でしたよ。すごく、似合ってました」
俯いたまま、私にしか聞こえない程度の声で彼女はそう言った。もっと小さな声で、……ドキドキしました。と続ける。貴女と言う人は無意識ですか?私の心を更に奪うような言葉を口にするのは。
「模擬、と言うのが少々残念でしたがね」
「えっ?」
いつか、本当に貴女を……そんな日が来てくれるといいんですがね。私は諦めるつもりはありませんし。できればあの姿は本当の式の時に見たかった。そんな我が儘じみたことすら頭に浮かんでしまう。あなたでなければいけないくらい、あなたを愛している。
純白を纏し愛しき貴女