純白を纏いし愛しき貴女
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「旋華たち遅いな」
「女性の方が時間が掛かるのは仕方ありません」
陛下に言われた場所に行けば、依頼をした主が涙を流して喜んできた。泣くほどのことかと思いましたが向こうはそれほど切実だったのでしょう。私にはわかりませんが。依頼主に私と旋華はそれぞれあてがわれた部屋へと入り用意された衣装に身を纏う。まさかこのような服をこんな形で着ることになるとは。
「へぇ……ジェイド、似合うな」
「煽てても何も出ませんよ」
服に合わせてか髪も後ろで結い上げる。ルークとミュウが揃って目を丸くする。そこにコンコンとノックの後、中に入ってきたのはアニスだった。
「きゃわーん!大佐ってば似合ってますよぅ」
「いえいえ、それほどでもあります」
お約束、と言ったところでしょうか。私が笑いながら言えば、アニスがへっ、言いやがった。と顔をひきつらせる。私がわざわざ謙遜でもすると思ったのですかね。
「向こうはどうなんだ?」
「あ、うん。準備できたから呼びに来たんだった」
当初の目的を忘れたのかそうそうと、笑みを浮かべるアニス。
「ふふふっ。見て驚かないでよぅ」
旋華らがいる控え室に向かう途中口元に手を当てて怪しげに笑うアニス。綺麗に着飾っているだろうと言うことはわかっていますが……正直、期待をしてたりもします。どんな風になっているか思うだけで胸が高鳴るなんて今までの私では考えられなかったことです。私の中でそれだけの人になっているなんて。
「ルークとガイは鼻の下伸ばさないようにね?」
「伸ばさねえよ!」
余程の自信があるのでしょうか。控え室の前に着きノックをする前にルークとガイに注意を促すと馬鹿にすんなとルークが頬を膨らませる。全く、このお子様コンビときたら。
「旋華~?入るよぅ?」
こんこんこんとノックをして入るとまず目に入ったのは頬を赤らめるティアとナタリア。その先には白いドレスを身に纏った旋華の後ろ姿。ドレスは背中を強調するように開いていて旋華の白い肌が露わになっていた。先ほどアニスに注意された二人はその忠告も虚しく鼻の下を伸ばして、瞬きも忘れているようです。