愛しき貴女に安らぎを願う
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セントビナーに取り残された元帥たちを救出するために我々はシェリダンを目指していた。タルタロスに乗り発進して間もなく、疲れていたのか緊張が解けたのか真咲はすぐに座席に座ったまま眠ってしまった。
「真咲、寝ちゃったよ」
「仕方ないさ。さっきの戦闘でディストの譜業に捕まったときに怪我も負ったし、例の力も使ったしな」
眠ってしまった真咲の顔をのぞき込むアニス。操舵を手伝っていたガイも先ほどのセントビナーでのあのバカと戦闘のことを思い出して言う。こんな短い期間で転移の術……移動方陣を使ったのは初めてだろう。それに魔術が使えるようになったのも最近だと言うし。
「このままでいいのか?部屋で寝かしてやった方が」
「いえ、私が見てますよ。今動かすと起きてしまいそうですし、もう少し寝かせておいてあげましょう」
頃合いを見て起こしますよ、と私が言うと皆は了承した。元々、眠りの浅い真咲だ。部屋に連れていくために動かせばその振動で起きてしまうだろう。
「皆さんも部屋で休んで下さい」
「大佐は?」
ここでもう少し様子を見てますと言えば分かりましたと真咲を案じながらも皆、艦橋を後にする。
「ジェイド。頼みましたよ」
最後に出て行かれたイオン様に微笑み、座席で眠る真咲に視線を向ける。
「真咲?」
様子がおかしい。体が小刻みに震え、何か声がする。どうしたのかと彼女の前に膝をつけばカタカタと震えひたすら「嫌だ」と魘されている。ただ悪い夢を見ているにはおかしすぎる。もしかして例の夢を見ているではと脳裏に過ぎった。
「やだ…いや……やめてーっ!!」
首を振り大きな声をあげた。起こした方がいい……そう思い、真咲の両腕に手を伸ばす。