肝試しより怖いもの?
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~イオン&アニス~
「大本命はどうきますかね?」
階段を下りきったところで一度立ち止まる二人。アニスのことだからトクナガを使ってくるだろうことは予想は出来る。ただイオンだけは別だった。天然且つ何を考えているか分からない。どこからどう出てくるか想像が出来なかった。
「さすがの私もイオン様だけは分かりません」
暗く先の見えない廊下に視線を向ける。前の二組には見えない恐怖は全くを持ってなかった。アニスに対しては前の二組とは差ほど変わらない。どう仕掛けてくるのかは大体は想像がついた。
「イオン様は、ね……邪念がないものほど怖い物はないですよ」
ハリセンを擦りながら今日初めて不安な面もちを見せた。
「では行きますか」
ここで立ち往生していても変わらない。ならば意を決して先に進むのみ。雪姫はジェイドに頷き、並んで歩きだした。
「来ましたよ。イオン様」
「はい……ですが僕は隠れたままでいいんですか?」
コツコツと足音をたてて近づいてくる二人に小声で話しかける。見えないアニスにイオンがそう言うと「イオン様はいいんです!」と返す。人の良いイオンが人を脅かすのは向いていない。既に先に屋敷を回った二組もアニス一人で脅かしたのだから。
「でも……」
「しっ!来ましたよ!」
まだ何か言いたげなイオンをアニスは遮り慌てて気配を消す。イオンも諦めたように黙って物陰に隠れた。
「いやー、アニスたちはどこにかくれてるんでしょうねぇ?」
わざとらしく大声を上げて歩くジェイド。本当は分かってるんじゃないかという風なその言い方にアニスは表情を歪めるがまだ隠れている場所はバレてないだろうと近付いてくるジェイドから目を離さない。そしてちょうど真下まで来ると同時にーー
「いっけぇーっ!」
巨大化したトクナガと共に上から落ちてきたのはアニスでそれはまるで攻撃をするかのようだった。ひょいっと軽快にそれを躱すジェイド。
「まだまだですねぇ……アニース♪」
「へっ?」
くいっと眼鏡を押し上げ口角を上げて笑うジェイド。決死の攻撃もいとも簡単に躱されたアニスは着地をして直ぐに後ろからの気配に振り返る。気配はなかった、はずなのに。ジェイド以外にここを通ろうとした者はいない……ジェイド以外?
「大本命はどうきますかね?」
階段を下りきったところで一度立ち止まる二人。アニスのことだからトクナガを使ってくるだろうことは予想は出来る。ただイオンだけは別だった。天然且つ何を考えているか分からない。どこからどう出てくるか想像が出来なかった。
「さすがの私もイオン様だけは分かりません」
暗く先の見えない廊下に視線を向ける。前の二組には見えない恐怖は全くを持ってなかった。アニスに対しては前の二組とは差ほど変わらない。どう仕掛けてくるのかは大体は想像がついた。
「イオン様は、ね……邪念がないものほど怖い物はないですよ」
ハリセンを擦りながら今日初めて不安な面もちを見せた。
「では行きますか」
ここで立ち往生していても変わらない。ならば意を決して先に進むのみ。雪姫はジェイドに頷き、並んで歩きだした。
「来ましたよ。イオン様」
「はい……ですが僕は隠れたままでいいんですか?」
コツコツと足音をたてて近づいてくる二人に小声で話しかける。見えないアニスにイオンがそう言うと「イオン様はいいんです!」と返す。人の良いイオンが人を脅かすのは向いていない。既に先に屋敷を回った二組もアニス一人で脅かしたのだから。
「でも……」
「しっ!来ましたよ!」
まだ何か言いたげなイオンをアニスは遮り慌てて気配を消す。イオンも諦めたように黙って物陰に隠れた。
「いやー、アニスたちはどこにかくれてるんでしょうねぇ?」
わざとらしく大声を上げて歩くジェイド。本当は分かってるんじゃないかという風なその言い方にアニスは表情を歪めるがまだ隠れている場所はバレてないだろうと近付いてくるジェイドから目を離さない。そしてちょうど真下まで来ると同時にーー
「いっけぇーっ!」
巨大化したトクナガと共に上から落ちてきたのはアニスでそれはまるで攻撃をするかのようだった。ひょいっと軽快にそれを躱すジェイド。
「まだまだですねぇ……アニース♪」
「へっ?」
くいっと眼鏡を押し上げ口角を上げて笑うジェイド。決死の攻撃もいとも簡単に躱されたアニスは着地をして直ぐに後ろからの気配に振り返る。気配はなかった、はずなのに。ジェイド以外にここを通ろうとした者はいない……ジェイド以外?