肝試しより怖いもの?
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「ティアも出ておいで。もう隠れてる意味はないよ」
雪姫の視線はルークの後ろの部屋の扉。そこにティアがいる。ジェイドもそれには異論がないようで満足そうに笑みを浮かべたまま。
「……どうしてわかったの?」
「ん?恐がりなティアがルークから離れたとこに隠れるわけないし、まさか同じような場所に隠れて脅かすとは思わないって思ってるだろうとね」
合ってるでしょ?と観念したのかしゃがんだ体勢からあぐらを掻くルークの頭を撫でて言うと二人は素直に頷いた。
「では先に進みましょうか」
「はーい」
意気消沈のルークとティアをそのままに先へと歩き出す二人。
「……あの二人、敵に回したくねぇ」
ぼそりと呟くルークの声は雪姫とジェイドには届かなかった。
~ガイ&ナタリア~
「次はガイとナタリアですね」
「あの二人なら大したことないでしょう」
二階の廊下を特に身構えることなく歩く。ルークとティアもそうだがガイとナタリアなら脅かし役としては期待は出来ないだろう。ガイはともかくナタリアに出来ると思えない。
「雪姫、予想は?」
「うーん、逆に分かりづらいんで挑発してみるとか?ナタリアなら引っかかりそう」
ルークの所で見事に隠れ場所を見抜いた雪姫にポケットに手を入れたまま問い掛ける。頭一つ高いジェイドに首を少しだけ向ける。雪姫の提案に何か閃いたのか何か企んでいるように笑みを浮かべるジェイド。
「………私よりジェイドさんのほうが適任ですよね」
「おや、そうですかぁ?」
提案したのは自分だが、ナタリアに上手い具合に挑発など出来ない。こういうのはジェイドか適任だと促すように言えば当の彼はとぼけたように返す。
「ナタリアはともかくガイに関しては放っておいていいでしょう」
それは怖くはないということなのか相手にする気はないのか、はたまた眼中にないのか。
「まっ、いっか」
パーティ内でのガイの存在は戦闘に関しては頼れるが他に関しては誰もが使用人、もしくはそれ以下の扱い。雪姫もしばし考えたすえ、相槌を打って先へと更に進む。