肝試しより怖いもの?
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~ジェイド&雪姫~
「さてと、最後は私たちですね」
「てかみんな大丈夫かな?」
屋敷の扉を開けて中へと入るジェイドと雪姫。前の三組はこの二人に脅かされて大声で走り去っていった。先ほどのアニスによればその時の恐怖のせいで前の二組は全然脅かそうとしてなかったとか。
「雪姫」
「はい?」
もうそろそろルークとティアのコンビの元に着くはずの所でジェイドに名を呼ばれ隣の彼を見上げる。
「…着替えたんですね」
「そりゃあ、あの服のままは嫌ですし」
脅かし役のときの着物姿からいつもの軍服姿に戻っている。白い化粧も血糊も落としていた。脅かし役が終わったから着替えたと返せばジェイドは小さくほっと息を吐いた。
「変なジェイドさん」
よく分からないまま足を進める。玄関を入ってすぐの階段を上っていく。一歩進む度にぎしっと鳴る階段はこの肝試しにはもってこいだ。
「初めはルークとティア、ですか」
この二人の一番初めの被害者。特に意外と怖がりなティアに関しては気まで失ってしまった。ジェイドと雪姫が階段を上るきると……
「わっ!」
廊下の角から大声を上げて出てきたのはルーク。あまりの古典的な登場にジェイドと雪姫は驚くどころか逆に溜息を吐いた。
「30点」
「いてっ!」
どこから出したのか雪姫の手にはハリセンが握られていて、それでルークの頭を叩く。バシッと何ともいい響きの音ともに叩かれたルークは頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
「雪姫?それは?」
「小道具の中にあったのでダメ出し用に持ってきました」
ハリセンを抱えてえへっと笑う雪姫。ほほぉとジェイドも感心して笑みを浮かべる。
「っーか叩くことないだろ!」
「だって……ルークってば飛び出すタイミングは悪いし、声は中途半端だし躊躇してる感もあるし。前からルークが大声で脅かして後ろからティアがゆっくり近寄って真後ろから脅かすとかあるでしょ?」
しゃがみ込んだまま目の前に立つ雪姫を見上げるルーク。よほど痛かったのか目には涙がうっすらと浮かんでいた。が、叩いた当の雪姫は口を挟む隙間を与えずにダメ出しをする。
「さてと、最後は私たちですね」
「てかみんな大丈夫かな?」
屋敷の扉を開けて中へと入るジェイドと雪姫。前の三組はこの二人に脅かされて大声で走り去っていった。先ほどのアニスによればその時の恐怖のせいで前の二組は全然脅かそうとしてなかったとか。
「雪姫」
「はい?」
もうそろそろルークとティアのコンビの元に着くはずの所でジェイドに名を呼ばれ隣の彼を見上げる。
「…着替えたんですね」
「そりゃあ、あの服のままは嫌ですし」
脅かし役のときの着物姿からいつもの軍服姿に戻っている。白い化粧も血糊も落としていた。脅かし役が終わったから着替えたと返せばジェイドは小さくほっと息を吐いた。
「変なジェイドさん」
よく分からないまま足を進める。玄関を入ってすぐの階段を上っていく。一歩進む度にぎしっと鳴る階段はこの肝試しにはもってこいだ。
「初めはルークとティア、ですか」
この二人の一番初めの被害者。特に意外と怖がりなティアに関しては気まで失ってしまった。ジェイドと雪姫が階段を上るきると……
「わっ!」
廊下の角から大声を上げて出てきたのはルーク。あまりの古典的な登場にジェイドと雪姫は驚くどころか逆に溜息を吐いた。
「30点」
「いてっ!」
どこから出したのか雪姫の手にはハリセンが握られていて、それでルークの頭を叩く。バシッと何ともいい響きの音ともに叩かれたルークは頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
「雪姫?それは?」
「小道具の中にあったのでダメ出し用に持ってきました」
ハリセンを抱えてえへっと笑う雪姫。ほほぉとジェイドも感心して笑みを浮かべる。
「っーか叩くことないだろ!」
「だって……ルークってば飛び出すタイミングは悪いし、声は中途半端だし躊躇してる感もあるし。前からルークが大声で脅かして後ろからティアがゆっくり近寄って真後ろから脅かすとかあるでしょ?」
しゃがみ込んだまま目の前に立つ雪姫を見上げるルーク。よほど痛かったのか目には涙がうっすらと浮かんでいた。が、叩いた当の雪姫は口を挟む隙間を与えずにダメ出しをする。