肝試しより怖いもの?
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~イオン&アニス~
「なーんかつまんないですね」
「そうですか?」
トクナガをぷらぷらとさせながらここに来るまでのことを思い出し、ぶーっと頬を膨らませるアニス。その隣を歩くイオンは楽しいですよと微笑む。
「え~?だってルークもティアもガイもナタリアもみーんな怯えてて全然脅かしてないってゆーかぁ、怖くなかったですよ?」
「それだけジェイドと雪姫が怖かったということですね」
みんな怯えるだけで驚かそうとはしなく屋敷の奥まですんなり来れてしまった。
「来ましたよ」
「最難関……イオン様ですね」
だから狙うは……目標が段々と近づく。薄暗い廊下には灯りがない。一メートル先を見るのがやっと。雪姫は小声で「小さな光よ」と呟く。
「あわわ?これって…」
「はい。雪姫の魔術ですね」
二人の前に現れた白い光……確かに雪姫の魔術の光だがいつもと様子がおかしい。そう、言うなればその光はゆらゆらと揺れている。
「う~ら~め~し~や~」
生暖かい風とともに聞こえる女の声。
光があるので少し先まで見えるのにその姿は見えない。後ろを確認しても誰もいない。アニスは首を傾げて前を向き直すと同時に上から何かが落ちてきた。
「う~ら~め~し~や~」
「きゃああぁぁーっ!」
それは長い黒い髪、白い着物、白い顔で口元から血を流している女だった。アニスはルークたち同様に悲鳴を上げて引き返そうと再び後ろを向こうと体を動かすとちくりと首もとに痛みを感じる。
「ほへ……えぇ……ヒィッ!?」
「アーニス?あなたの血を下さい」
耳元で聞こえる声は聞きなれた声。なのに先ほどの恐怖と首の痛み、そして囁かれた言葉にアニスは顔面蒼白で言葉を失い動きも止まる。ぎぎぎっと油のないブリキのような音を立てゆっくり振り返ると牙を見せて笑みを浮かべるジェイドの姿。
「イヤあぁぁーっ!」
「あ、アニス!?」
片手にトクナガ。もう片方の手でイオンの手を取り猛烈ダッシュで出口へと走り出すアニス。その際に上からぶら下がったままの雪姫の姿があったが恐怖のせいで目に入らず一目散に走り去っていった。
「やりすぎ」
「ましたかね?」
アニスらが消えた出口を眺めながら呟いたがアニスの悲鳴によって掻き消された。
「なーんかつまんないですね」
「そうですか?」
トクナガをぷらぷらとさせながらここに来るまでのことを思い出し、ぶーっと頬を膨らませるアニス。その隣を歩くイオンは楽しいですよと微笑む。
「え~?だってルークもティアもガイもナタリアもみーんな怯えてて全然脅かしてないってゆーかぁ、怖くなかったですよ?」
「それだけジェイドと雪姫が怖かったということですね」
みんな怯えるだけで驚かそうとはしなく屋敷の奥まですんなり来れてしまった。
「来ましたよ」
「最難関……イオン様ですね」
だから狙うは……目標が段々と近づく。薄暗い廊下には灯りがない。一メートル先を見るのがやっと。雪姫は小声で「小さな光よ」と呟く。
「あわわ?これって…」
「はい。雪姫の魔術ですね」
二人の前に現れた白い光……確かに雪姫の魔術の光だがいつもと様子がおかしい。そう、言うなればその光はゆらゆらと揺れている。
「う~ら~め~し~や~」
生暖かい風とともに聞こえる女の声。
光があるので少し先まで見えるのにその姿は見えない。後ろを確認しても誰もいない。アニスは首を傾げて前を向き直すと同時に上から何かが落ちてきた。
「う~ら~め~し~や~」
「きゃああぁぁーっ!」
それは長い黒い髪、白い着物、白い顔で口元から血を流している女だった。アニスはルークたち同様に悲鳴を上げて引き返そうと再び後ろを向こうと体を動かすとちくりと首もとに痛みを感じる。
「ほへ……えぇ……ヒィッ!?」
「アーニス?あなたの血を下さい」
耳元で聞こえる声は聞きなれた声。なのに先ほどの恐怖と首の痛み、そして囁かれた言葉にアニスは顔面蒼白で言葉を失い動きも止まる。ぎぎぎっと油のないブリキのような音を立てゆっくり振り返ると牙を見せて笑みを浮かべるジェイドの姿。
「イヤあぁぁーっ!」
「あ、アニス!?」
片手にトクナガ。もう片方の手でイオンの手を取り猛烈ダッシュで出口へと走り出すアニス。その際に上からぶら下がったままの雪姫の姿があったが恐怖のせいで目に入らず一目散に走り去っていった。
「やりすぎ」
「ましたかね?」
アニスらが消えた出口を眺めながら呟いたがアニスの悲鳴によって掻き消された。