肝試しより怖いもの?
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~ガイ&ナタリア~
「ルークとティアは何かに怯えて脅かしてこなかったな?」
「ええ……その分、アニスとイオンの方が怖かったですわ」
暗い廊下を一定の距離を離れて歩くガイとナタリア。先に屋敷を回ったルークとティアの様子にそんなに些か不安を覚えつつも屋敷の奥へと向かう。
「最後はジェイドと雪姫でしたわね」
「……ルークとティアが絶叫したコンビか……」
屋敷中に響いた断末魔に似た叫び声。それはどのようなものか、気になると言えば気になる。ジェイドはともかく雪姫がどの様に脅かすのか。
「来ましたよ」
「……では」
前から歩み寄るガイたちに隠れる二人はクスクスと笑みを浮かべる。
「そろそろのはずなんだが」
まだ姿を現さないジェイドと雪姫。どこから出てくるのかと目を凝らしてみるが見当たらない。
「どこでしょう?」
「お嬢さん……血を戴けますか?」
口元に手を当てガイと同じように辺りを見渡すナタリアの首に伸びる白い手。首筋に触れればナタリアはバッと後ろへと向き直る。
「何しますの!?……あら?」
後ろにいただろう人物を睨みつけるが誰もいない。おかしいと思いながらも前を向く。
「こっちですよ」
後ろから聞こえてた声が今度は前から。牙を見せるように笑みを浮かべ赤い目を光らせた男が目の前に立っていた。
「いやあぁぁーっ!」
「ナタリア!?」
悲鳴を上げてその場に座り込んでしまったナタリアの側に駆け寄ろうとするガイの肩を叩くもう一つの白い手。ナタリアに気を取られそれが誰の手かも気にせず「何だい?」と立ち止まる。
「う~ら~め~し~や」
白い顔。白い手。白い着物の女。にィーっと口角を上げて笑うその口元から血が垂れていた。目を見開いて近寄ってくる女はガシッとガイの首に手をかける。
「う、うわあぁぁ!さ、触るな……ひぃ…ゆ、許してくれーっ!!」
「が、ガイ!置いてかないで下さい!」
脱兎の如く出口へとダッシュするガイの後を腰が抜けて足に力が入らないながらも追うナタリア。エコーがかったようにガイの悲鳴が聞こえた。
その後にはナタリアがガイを非難と説教する声が聞こえ、再びガイの悲鳴が響き渡ったとか。
「ルークとティアは何かに怯えて脅かしてこなかったな?」
「ええ……その分、アニスとイオンの方が怖かったですわ」
暗い廊下を一定の距離を離れて歩くガイとナタリア。先に屋敷を回ったルークとティアの様子にそんなに些か不安を覚えつつも屋敷の奥へと向かう。
「最後はジェイドと雪姫でしたわね」
「……ルークとティアが絶叫したコンビか……」
屋敷中に響いた断末魔に似た叫び声。それはどのようなものか、気になると言えば気になる。ジェイドはともかく雪姫がどの様に脅かすのか。
「来ましたよ」
「……では」
前から歩み寄るガイたちに隠れる二人はクスクスと笑みを浮かべる。
「そろそろのはずなんだが」
まだ姿を現さないジェイドと雪姫。どこから出てくるのかと目を凝らしてみるが見当たらない。
「どこでしょう?」
「お嬢さん……血を戴けますか?」
口元に手を当てガイと同じように辺りを見渡すナタリアの首に伸びる白い手。首筋に触れればナタリアはバッと後ろへと向き直る。
「何しますの!?……あら?」
後ろにいただろう人物を睨みつけるが誰もいない。おかしいと思いながらも前を向く。
「こっちですよ」
後ろから聞こえてた声が今度は前から。牙を見せるように笑みを浮かべ赤い目を光らせた男が目の前に立っていた。
「いやあぁぁーっ!」
「ナタリア!?」
悲鳴を上げてその場に座り込んでしまったナタリアの側に駆け寄ろうとするガイの肩を叩くもう一つの白い手。ナタリアに気を取られそれが誰の手かも気にせず「何だい?」と立ち止まる。
「う~ら~め~し~や」
白い顔。白い手。白い着物の女。にィーっと口角を上げて笑うその口元から血が垂れていた。目を見開いて近寄ってくる女はガシッとガイの首に手をかける。
「う、うわあぁぁ!さ、触るな……ひぃ…ゆ、許してくれーっ!!」
「が、ガイ!置いてかないで下さい!」
脱兎の如く出口へとダッシュするガイの後を腰が抜けて足に力が入らないながらも追うナタリア。エコーがかったようにガイの悲鳴が聞こえた。
その後にはナタリアがガイを非難と説教する声が聞こえ、再びガイの悲鳴が響き渡ったとか。