When is a birthday?
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「この年になって人に誕生日を聞かれるとは思わなかったな」
「そうですか?」
ソファーに身を沈めながら苦笑いを浮かべる真咲に隣に座るイオンが目を丸くする。
「そうですよ。みんなくらいの年齢ならともかく私の年じゃもう祝うようなことじゃないですよ」
「もういい年ですからねぇ」
そろそろ年齢のことは考えたくないという真咲の言葉を続けるように言うジェイドに真咲は「うるさいです!」と手にしていたクッションを投げつける。そのクッションを軽々と受け止めて「あははは」と笑うジェイドを見て全員が溜息を吐いた。
「あまり誕生日って好きじゃないし」
「どうしてですの?自分が生まれた日ですのに」
もう一つのクッションを抱きしめて俯く真咲にナタリアが不思議そうにする。何であれおめでたい日であることは変わりないと。
「うーん……私の生まれた時期ってねすごく暑い季節なんだ」
「キセツ?」
聞いたことのない言葉にルークは首を傾げ、他の者もよく分からないといった表情を浮かべる。それを見て真咲は「ごめんごめん」と謝る。
「私の国には"四季"って言うのがあるの。春夏秋冬って言うんだけどね」
簡単に言えば春は花が咲く暖かい季節。夏は日が照りつける暑い季節。秋は実りの多い涼しい季節。そして冬は身も凍るような寒い季節……と真咲が説明すると「へぇ」と感心の声を上げる。
「真咲の世界って不思議だな」
ガイの言葉に私からすれば音素のあるオールドラントのほうが不思議だよと言おうと思ったが、今は自分もこの世界の住人なのだからそれは言わないでおいた。
「暑いから嫌いなの?」
と話を戻すティア。そうそうと思い出したメンバーは真咲を見る。