さわらぬ神に祟りなし
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ーその後ー
「いてぇ……月詠、素手でも強ぇ……」
「普段大人しい分、怒らせると凄いな……」
ずっと羽交い締めをして押さえていたルークは手をプラプラとさせ、ガイは「はぁー」と息を吐き肩をがっくりと落とす。
「大丈夫、ルーク?」
「見事な裏拳が入ったねι」
「まぁ、ガイの服に月詠の靴の跡が……」
月詠の裏拳で腫れ上がったルークの頬にティアが回復を施す。その威力にアニスは顔色を変えて「頭掴まれただけで良かった」と言った。ガイの腹部の辺りには月詠の靴の跡がくっきりと付いており、ガイも「結構効いたよ」と腹をさすりながら苦笑いを浮かべる。
「俺……もう、月詠でからかわねぇ」
「わ、私も~」
一番被害を受けた二人はそう誓ったとか。そして今回の件で皆が思った事……
ーーー月詠は怒らせるな、だった。
なでなで。なでなで。
「何で言ってるそばから撫でるんですか!?」
やっと落ち着いた月詠の頭を撫でるジェイド。彼さえ、頭を撫でなければ万事解決となるはずだったのにジェイドは月詠の頭を撫でる。月詠はそれに対して不服を露わにし、ジェイドはそんな彼女を見下ろしながら、満足そうな笑みを浮かべている。
「でも、ジェイドが月詠の頭を撫でているときはとても優しい顔をしてますよ?」
「ーーっ!」
二人の側に立つイオンが微笑みながらそう言う。言われたジェイドは目を開いて言葉を詰まらせた。同じ様に目を開いて驚いていた月詠は直ぐにクスクスと笑い出す。