さわらぬ神に祟りなし
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「離せ、ルーク!武士の情けだっ!!」
「武士って何だよ!?」
「ルーク……話がズレてるぞι」
両腕をルークに押さえられた月詠は足をジタバタとさせて暴れ続ける。そんな彼女をルークはしっかりと押さえ、ガイはジタバタとさせている月詠に蹴られて色んな意味の悲鳴をあげていた。
「はーなーせー!!」
「だーっ!暴れるなよ!」
「た、頼む…月詠……大人しくしてくれ」
ルークごとジェイドのほうに近寄ろうとする月詠を必死にルークが押さえる。言葉遣いも段々と酷くなる一方だ。ガイに至っては蹴られた際に月詠に触れてしまったため、カタカタと震え腰が引けていた。
「月詠ってキレるとちょっと…かなり怖いかも」
先ほど掴まれた頭をまだ擦っているアニス。ティアとナタリアもその様子を見て頷く。普段の月詠からは想像できない暴れっぷりに一同、呆気に取られるしかなかった。
「ですが、それはジェイドとアニスが悪いのではありませんの?」
「何で私もなの!?」
頬に手を置き、アニスとジェイドのほうに顔を向けるナタリアの言葉にもティアは頷いた。ジェイドだけではなく自分も悪いと言われたアニスは否定する。
「ジェイド。僕もあなたが悪いと思いますよ。謝ってはどうですか?」
やんわりと諫めるように言うイオン。当のジェイドはふむっ、と片手を顎においてまだ暴れ続けている月詠たちを見る。
「そうですねぇ……」
彼にしては珍しく考え込み、言葉を濁す。イオンの言いたいことも分かる。全体的に見れば、確かに自分が悪いと 分かっている。だが……
「あの反応が面白くてつい……」
と、真顔で答えた。
「「「(月詠が哀れだι)」」」
ティア、ナタリア、アニスの三人は同時にそう思った。