さわらぬ神に祟りなし
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「自分の言葉で墓穴を掘ったのでしょう?」
「…だ、だってジェイドさんが……」
ジェイドの言葉に反論しようとしたが、ジェイドは胸倉を掴む月詠の手をそっと外して更に言葉を続けた。
「私はアニスは子供ではないと言いましたが、あなたは子供だとは言ってませんよ」
確かにそうだ。アニスのことは言ったけど、自分のことは何一つ言っていない。間違ったことは言っていないから、拳をぐっと握って行き場のない怒りを耐える。
「なら、ジェイドさんはもう私の頭を撫でないで下さい!」
それで解決です!っと、腰に片手を当て、もう片方の手でジェイドを指差す。
「そうですか?」
「そうですっ!!」
しれっとするジェイドに月詠はきっぱりと言い切った。頭一つ分背の高いジェイドを下から睨み付けるが、彼は余裕の笑みを浮かべている。
「頭を撫でないからといってあなたの童顔は変わりませんがね♪」
それはもう綺麗な笑みを浮かべるジェイド。その瞬間………
ぶちっ
と、何かが切れる音がした。
「る、ルーク。月詠を止めろ!」
「お、おう!」
わなわなと両肩を震わせた月詠が今にもジェイドに食って掛かりそうになるのをルークが後ろから羽交い締めにして止める。
「つ、月詠!落ち着け!?相手はジェイドだ!」
「どいて、ガイ!シバき倒さないと気が済まない!!」
月詠の前に回り込んだガイが両手を前に出してストップをかける。が、月詠はこの細い体の何処にそんな力があるのだろうかと思うくらいルークの腕の中で暴れている。少しでも気を抜けば、腕から逃れ目の前のガイを薙ぎ倒して、ジェイドに掴みかかるだろう。