さわらぬ神に祟りなし
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「???……月詠どうしたの?」
項垂れたまま動かなくなった月詠に一同は首を傾げた。ずーんっと重苦しい空気を感じ、様子を伺おうにも近寄れない。そんな月詠を放って置いてジェイドはアニス達の側に寄ってくる。
「どうやら自分の言葉に傷ついたようですね」
「自分の?何でだ?」
くくくっと笑うジェイドにルークが目を丸くする。他の面々も何のことだろうと互いの顔を見合わせる。月詠が何か言ったか?と眉根を寄せた。
「アニスと倍の年の差……年齢を気にしているのでしょう」
そこでようやくルーク以外の人間が「ああ」と納得する。ルークは一人分からず「何を気にしてるんだ?」とまだ分からずキョロキョロとみんなを見る。
「女性は気にするかもな……」
「う~ん、月詠の年なら切実?」
「……月詠と教官って、同じ年齢なのよね……」
腕を組みながらガイがそう言えば、アニスがうんうんと頷く。その脇で、ぽつりと呟くティアの言葉にイオンとジェイド以外の全員が固まった。
「確か、ヴァンも差ほど変わらないのでは?」
イオンがティアの方を向いて問えば、彼女は頷いた。「マジか?」「うっそー!」と小声で騒ぐルークとアニス。
ヴァンとリグレットとも差ほど年齢が変わらないと言うのが聞こえたのか月詠の肩がピクッと動いた。が、みんなはそれに気付かず驚愕な事実に開いた口が塞がらないでいた。
「総長はともかく、リグレットと同じ年なんて……」
見えなーい、と口元に手を当てて言うアニスの背後に陰が出来た。その影を見て再びイオンとジェイド以外が顔色を変え、一歩二歩と後退るように下がっていく。徐々に影はアニスを覆っていくのに、自分から離れていくルークらに気を取られ、気付かないアニス。