さわらぬ神に祟りなし
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「もーっ!!何ですぐに私の頭を撫でるんですか!?」
事ある毎に頭を撫でてくるジェイドに月詠が怒鳴るように叫ぶ。オールドラントに月詠がトリップして来てから一体何回……いや、何十回撫でられたことか。
「前にも言ったではありませんか」
にっこりと何処か含みの、悪意のありそうな表情で微笑む。それを見た月詠は何か嫌な予感がした。
「ちょうどいい位置にあるんですよ♪」
満面の笑みを浮かべたまま、実に楽しそうにジェイドが言うと月詠は「うぎゃーーっ!」と奇声のような叫び声を上げる。
「大佐って、すぐ月詠で遊ぶよね……てか月詠が遊ばれてるぅ?」
少し離れた所から二人のやりとりを傍観していたアニスがぼそりと呟く。一緒に傍観していたルークも頷いた。常に月詠をからかって遊んでいる姿を目撃しているため、今では日課となっている。
「旦那も素直じゃないなぁ……」
「でも、楽しそうですよ」
頭を掻くガイの横でイオンが「微笑ましいです」と返す。それにガイは「微笑ましいねぇ…」と苦笑を浮かべた。
「頭を撫でたいならアニスでもいいじゃないですか!?」
ビシッとアニスを指差すとジェイドはツインテールの少女をジッと見るが、すぐに視線を月詠に戻す。ズレてもいない眼鏡の位置を直しながら「ふむっ」と小さく息を吐く。
「アニスは子供ではないですからねぇ…」
「私とアニスじゃ倍も年が違いますっ!………っ!!」
両手を上げて肩を竦めるジェイドに間髪入れず返した後、月詠はハッとして項垂れて黙り込んでしまった。