酒は吞んでも飲まれるな!
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「華。そんな歩き方してますと転びますよ」
「きゃっ!」
後ろ向きで歩く華の側に歩み寄りながら声を掛ければ、それ同時に華は石に躓き後ろへと倒れそうになる。地面に背中から…いや、頭を打ちつけると瞬間的に目を瞑ったが予想していた痛みは来なかった。むしろ温かく何処か安心感を感じる。
「…あれ?」
「だから言ったでしょう?」
そっと目を開ければ目の前は蒼で、視線を上に向ける。どうやら倒れる瞬間にジェイドが華の手を自身の方に引き寄せたのだった。華は自分がジェイドの腕の中にいることに気付いて顔を赤らめる。
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、役得ですから」
転んだことと抱き締められていることの恥ずかしさからこれ以上目を合わせられないて視線を下げた華にジェイドは華には聞こえない程度の声で呟く。
「……俺がいること、忘れてないか?」
呑みすぎで吐き気が襲ってくるのを耐えながら、二人の世界に入り込んでいる華とジェイドを真っ青な顔で見るガイ。その二人…華とジェイドはまだ抱き合ったまま。ガイはそのまま倒れ込み意識を失った。
「次はケテルブルクで雪を見ながらもいいですね」
「雪見酒ですか?素敵ですね」
それは甘い甘い美酒だった…
→おまけ