酒は吞んでも飲まれるな!
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「では、私たちは引き続きお酒を頂いて、支払いはガイにお願いしましょう♪」
「えっ!?」
ボトルの中身を自分と華のグラスへと注ぐジェイド。
「いつまで経っても帰ってこない罰ですよ」
コツンと自身のグラスを華のグラス当て乾杯をする。華もしばし考えた後、頷きグラスに並々と注がれた酒を口にする。
「そうですね♪そうしましょ♪」
「…そろそろ、勘弁してくれぇ…俺、もう…だめ、だ」
二人仲良く酒盛りをしているとしばらくしてガイは帰ってきた。そのまま"おごり"と称されて三人で飲み続けて更に二時間後、ガイはそう言葉を漏らしてテーブルにうつ伏せた。
「そうですねぇ。そろそろいい時間ですし…」
「まだ呑み足りない気がしますけど、お開きにしましょうか」
二人が立ち上がって外へと歩き出すとガイは「た、助かった」とぽつりと呟いた。が、財布の中身が空になったことは言うまでもない。
「いやいや、意外でしたねぇ」
「何がです?」
宿への帰り道、ジェイドが隣を歩く華を見下ろしながらそう言葉にした。
「あんなに強いとは思わなかったので」
何がだと思えば「ああ、お酒ですか」と手をぽんと打つ。後ろをフラフラしながら歩くガイもコクコクと小さくだが頷いた。
「そうですかぁ?朝まで行けますよ、私は」
タッタッタッと一人先を歩き出した華を見たジェイドとガイは…
「(残念です…あわよくば。と思ったのですが)」
「(もう華とジェイドとは呑まねぇ…)」
と心中そう思っていた。当の華はそんな男二人の心中を知ってか知らずか後ろ向きで歩きながら「二人と早く~」と手招きする。