酒は吞んでも飲まれるな!
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「ではこうしましょう」
まだ文句を言っているルークとアニスにジェイドはにっこり微笑む。
「アニス達も今日は外食にしたらどうですか?たまにはいいでしょう」
ジェイドの出した提案にルークとアニスは「賛成!」と大きな声をあげて前に身を乗り出した。「…そうね」とたまにならとティアとナタリアも顔を合わせて賛同する。
「僕も賛成です。ケセドニアは各地の料理も頂けると言いますし」
一度食べてみたかったんです。と言葉を続けた。
「では、我々は行きますか」
「はーい」
こうして、大人組と未成年組とで別れて行動することになった。
「おじさーん。もう一杯♪」
空になったグラスを掲げ、更に注文をする華をガイが呆れたように口を開けて見る。
「…の、呑むなぁ」
「まだまだ~」
彼女の呑みっぷりに「はぁ」と何とも言えない息を吐けば、当の華はビシッと呆れるガイを指差す。実際、三人が酒場に来てから二時間ほど経つ。その間に華は一人で数本のボトルを空けている。
「…少々、失礼します」
ジェイドはそう言って立ち上がり奥の方へと歩いていった。その途中、胸元が大きく開き、スカートもスリットの入ったドレスを身に纏った…真っ赤なルージュを付けた女性に声を掛けられていた。
「まるで旦那が立ち上がるのを待ってたかのようだな…」
「黙ってれば、ジェイドさん"顔"は良いもんね」
声を掛けてきた女性の誘いをやんわり断るジェイドの様子を見ながら二人して呟く。一人断ればまた一人声を掛けてくる様子を華は面白くなさそうにする。彼女の様子にガイは「…そ、そうだな」と合わせることしか出来ない。
「(お、怒ってるな)」
棘のある言葉を吐く華に嫉妬の様子が窺えて、そこにいる自分が居たたまれなくなる。