酒は吞んでも飲まれるな!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「本当によく分かりましたね」
イオンがいくらそう思ったからと言って、本当に言い当てるとは思わなかったと。ルークらもうんうんとそれに頷く。すると華は罰が悪そうに視線を逸らした。
「そう言うことですか」
「何ですの?」
眼鏡を光らせて皆から視線を反らせた華をニヤっと笑いながら見るジェイド。ビクッと肩を震わせた華を見てナタリアが首を傾げる。「実はですね~」と楽しそうな声を上げるジェイドに対して華の顔色は悪くなる。
「簡単なことですよ。彼女も同じなだけです」
「同じって…ああ、そう言うことか」
ジェイドが満面の笑みを浮かべるとガイも顎に手を当てて少し考えた後、「ああ」と納得の声を上げた。それでもまだ分からないというパーティに答えを当ててたジェイドが、
「要は華も呑みたいんですよ♪」
「……あぁ」
視線を一斉に華の方に向ける。華も諦めたのか、それとも開き直ったのか「えへっ」と右手の人差し指を自身の頬に当てて笑った。その態度に全員が「可愛い」と思ったのは余談である。
「では、行きますか。華」
「へっ?私も行っていいんですか?」
まさか一緒に行っていいと言うとは思わなかった。自身を指差せばジェイドは「ええ」と返した。
「それと、ガイも来て下さい」
「俺もか?…まぁ、呑めるからいいけど」
今度はガイに来るように促す。年齢的にも成人しているから酒は呑める。ただ元々は一人で行く筈だったのに急に自分にも華にも一緒に行こうと言うとは思わなかった。
「ずるーい!」
「そうだぞ!!三人も外食で!」
そんなジェイドにルークとアニスがブーブーと文句を言い始めた。
「私たちも美味しいもの食べたいですぅ」
「でも…酒場に未成年を連れてけないよ」
くねくねと体を揺らすアニス。昼間ならともかく夜の酒場にアニスやイオンは特に連れていけないと言った。そう言うと更に「ぶー」って頬を膨らませる。