陽だまりの中の温もり
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「冗談ですよ」
ジェイドが笑いながら言うと光はぽかんと目と口を開けて彼を見る。ハッと我に返って、何するんですか!!と怒鳴ってやろうと口を開いた瞬間頬に添えられていた手の親指でジェイドは光の唇をすーっとなぞった。
「なっ///…あ、うぅ~もう~!!」
ぽかぽかとジェイドの胸を両手で叩く。口では勝てないのは分かっている。
「ははははっ」
思った通りの反応をした光が面白くてついついからかってしまうジェイド。からかわれていることも分かっているけど、ふざけ合えるこういう時間が好きな光。この気持ちをなんていうのかまだ知らない。互いに気づいていない。
「さぁ、そろそろ皆さんの所に戻りますよ」
先に立ち上がり光に手を差し伸べる。光もその手を取り立ち上がる。
「光」
みんなのいる小川のほうに戻る途中で隣を歩くジェイドに声を掛けられる。何です?と首をジェイドに向けた。
「その本を読み終えたら言いなさい。続きをあげますよ」
「ほんとですか?」
胸に両手で本を抱いたまま光は笑顔を見せた。
「ジェイドー!光ー!何処行ってたんだ?もう行くぞー」
光とジェイドの姿を見つけたルークが手を振って叫ぶ。それを見て光は「ごめんごめん」と駆け寄る。午後の温かい日差しの中次の目的地に向けて歩き出す。
陽だまりの中感じた
あなたの温もり
この温もりはきっと忘れない
いつか心に芽生え始めた
この『気持ち』に気付くまで…