旧拍手ログ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
■HappyBirthday!■
キッチンの方から鼻歌が聞こえる。何だろうと前を通りかかったアニスとティアとナタリアが互いの顔を合わせてキッチンの中を覗く。
そこには鼻歌の主、[#dn=1#]の後ろ姿が見えた。
「真咲~何してんの?」
真後ろまで近づいてもアニスらに気づかない真咲にアニスが声を掛ける。
「んっ?アニスか…見ての通りだよ」
と視線を落とせば、生クリームがいっぱい塗られてデコレーションされたケーキだった。
「あら、今日は真咲が当番だったかしら?」
片手を頬に当てて首を傾げるティアにナタリアが「いいえ」と返事をする。
「今日はわたくしとガイですわ…ですが、作っているのはケーキですわね」
夕飯の支度にしては時間的には早く、しかも作っている物はケーキ。とても夕飯のおかずにはならない。
「何かいい匂いがするな」
「おっ、本当だ」
首を傾げる三人の後ろから現れたのはルークとガイ。焼けたスポンジの匂いがまだするのか、ルークがくんくんと鼻を動かす。
「ケーキじゃん!食っていいのか?」
真咲の隣に駆け寄り、ケーキに手を伸ばそうとすれば[#dn=1#]に手を叩かれる。手を叩かれたルークは「いてぇ!」と少し大袈裟に声を上げる。
「これはルークのじゃないの」
「じゃあ、何で作ってるんだ?」
デコレーションされた生クリームの上に苺を一個ずつ丁寧に乗せながら言う真咲にルークまで首を傾げた。
「随分と騒がしいですけど、どうかしましたか?」
[#dn=1#]が「出来た!」と声を上げるのと同時にキッチンの入り口から声がした。全員で振り返ればそこにはジェイドが立っていた。ジェイドも何事かと真咲の傍に寄る。
「これは…?」
ジェイドがケーキの前に立真咲つ[#dn=1#]を見下ろせば、真咲はにこっと微笑む。
「ハッピーバースデイ!ジェイドさん!!」
真咲は出来上がったケーキをジェイドに差し出す。ケーキを差し出されたジェイドも他のメンバーも目を丸くしている。
「えっと…今日って大佐の誕生日?」
「マジか!?」
アニスがジェイドを見上げながら訪ねると、ルークも驚いた表情でジェイドに振り向く。
「ええ…そうですが」
「そうでしたの?」
その通りだというジェイドにナタリアも「まぁ何故仰らないの?」と腰に手を当てて言えば「この年になってわざわざ言いません」と返す。
「よく真咲は知ってたわね」
「前に陛下から訊いたの」
ティアの問いに答えて、手の中のケーキをテーブルに戻す。
「ならこれからみんなでお祝いしようよ!」
「いい考えだ。すぐ支度するよ」
今日の当番は俺だからとガイ。アニスもティアも手伝いを申し出た。
暫くして、テーブルいっぱいの料理が出来上がる。
「誕生日おめでとう、ジェイド」
「この年になって祝っていただくとは」
眼鏡に手を置くもその手の下の口元は微笑んでいた。
「ジェイドさん、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます」
今宵は忘れない一生の誕生日…
キッチンの方から鼻歌が聞こえる。何だろうと前を通りかかったアニスとティアとナタリアが互いの顔を合わせてキッチンの中を覗く。
そこには鼻歌の主、[#dn=1#]の後ろ姿が見えた。
「真咲~何してんの?」
真後ろまで近づいてもアニスらに気づかない真咲にアニスが声を掛ける。
「んっ?アニスか…見ての通りだよ」
と視線を落とせば、生クリームがいっぱい塗られてデコレーションされたケーキだった。
「あら、今日は真咲が当番だったかしら?」
片手を頬に当てて首を傾げるティアにナタリアが「いいえ」と返事をする。
「今日はわたくしとガイですわ…ですが、作っているのはケーキですわね」
夕飯の支度にしては時間的には早く、しかも作っている物はケーキ。とても夕飯のおかずにはならない。
「何かいい匂いがするな」
「おっ、本当だ」
首を傾げる三人の後ろから現れたのはルークとガイ。焼けたスポンジの匂いがまだするのか、ルークがくんくんと鼻を動かす。
「ケーキじゃん!食っていいのか?」
真咲の隣に駆け寄り、ケーキに手を伸ばそうとすれば[#dn=1#]に手を叩かれる。手を叩かれたルークは「いてぇ!」と少し大袈裟に声を上げる。
「これはルークのじゃないの」
「じゃあ、何で作ってるんだ?」
デコレーションされた生クリームの上に苺を一個ずつ丁寧に乗せながら言う真咲にルークまで首を傾げた。
「随分と騒がしいですけど、どうかしましたか?」
[#dn=1#]が「出来た!」と声を上げるのと同時にキッチンの入り口から声がした。全員で振り返ればそこにはジェイドが立っていた。ジェイドも何事かと真咲の傍に寄る。
「これは…?」
ジェイドがケーキの前に立真咲つ[#dn=1#]を見下ろせば、真咲はにこっと微笑む。
「ハッピーバースデイ!ジェイドさん!!」
真咲は出来上がったケーキをジェイドに差し出す。ケーキを差し出されたジェイドも他のメンバーも目を丸くしている。
「えっと…今日って大佐の誕生日?」
「マジか!?」
アニスがジェイドを見上げながら訪ねると、ルークも驚いた表情でジェイドに振り向く。
「ええ…そうですが」
「そうでしたの?」
その通りだというジェイドにナタリアも「まぁ何故仰らないの?」と腰に手を当てて言えば「この年になってわざわざ言いません」と返す。
「よく真咲は知ってたわね」
「前に陛下から訊いたの」
ティアの問いに答えて、手の中のケーキをテーブルに戻す。
「ならこれからみんなでお祝いしようよ!」
「いい考えだ。すぐ支度するよ」
今日の当番は俺だからとガイ。アニスもティアも手伝いを申し出た。
暫くして、テーブルいっぱいの料理が出来上がる。
「誕生日おめでとう、ジェイド」
「この年になって祝っていただくとは」
眼鏡に手を置くもその手の下の口元は微笑んでいた。
「ジェイドさん、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます」
今宵は忘れない一生の誕生日…