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■ロリっこ魔術師♪■
「アニス!」
ここはケセドニアのマルクト側の一件の宿屋。その宿屋の二階の部屋から怒声が聞こえた。
「……アニス……何やったんだ?」
「えへっ☆」
一階のフロントで待つルークらはその声で呼ばれた主の少女を見る。アニスは両手の人差し指を頬に当て可愛らしく誤魔化すかのように笑う。彼女にちょっかい出しては怒られて泣くのに懲りることはない。
「アニス!私の服はどこにやったの!?」
「アニスちゃんはちゃーんと用意したよぅ」
怒声の主は一行の中に姿が見当たらない真咲。当の彼女は部屋の中から出て来ることなく扉の奥からただ大声を上げるのみ。服をどこにやった、と問うのだからまさか服を着ていない。という連想が男性陣の頭に浮かぶ。
「そうじゃなくて!『私の服』はどこにやったのか聞いてるの!!」
服がないわけではない。けどそれは真咲の服ではない。その真意とは?事の発端は休息を終え宿を出ようとしたときだった。廊下の出会い頭で店員とぶつかった際に店員が持っていたバケツの水を真咲が頭上から浴びてしまったこと。仕方なく真咲はシャワーを浴びることにして着替えをアニスに頼んだのが一つの災難を呼んだのだ。
「いいじゃん♪」
「よくない!」
真咲が立てこもる部屋の扉の前に集まる一行。
「とりあえず、服は着てるんですよね?」
「………はい」
扉越しで確認をすると間がありながらも返事をする真咲。その声はかなり沈んだもので先ほどの怒声はどこへやら。
「アニス。何をしたんだ」
「真咲が着替え用意しておいて、って言うから置いといただけだよぅ」
「私の荷物から服を出しておいてって言ったでしょ!!」
彼女を怒らせる言わばプロであるアニスをひきつった笑みで見下ろすガイにアニスは口元に人差し指を置いて惚けたように言う。それに真咲が間髪入れずに突っ込む。この瞬間、ああ、イタズラしたのかと悟る一同。
「真咲、出てきてくれませんか?」
でないとアニスが持ち去った服も返せないとイオンが扉越しに声を掛ける。
「アニス。どんな服を置いてったんだ?」
「見てからのお楽しみだよ♪」
真咲が怒るくらいだ。もしかしたら際どい服とか用意したとか。ちょっとくらいの物ならいくら彼女とて怒りはしないだろうと。すると、かちゃ。っと鍵の開く音がし扉がゆっくりと開かれる。一人満足げな笑みを浮かべているアニス以外の一同はその姿を目にした瞬間固まり言葉を失った。
「真咲……それって」
「アニスの服ではありませんか」
出てきた真咲の姿はアニスの導師守護役の衣装。ソックスとブーツこそは普段の真咲の物だが、衣装はアニスの予備の服で身長の差もあるからかある意味際どい。服の裾から見える太股の部分は中が見えるか見えないかのぎりぎりのラインだ。それがわかっているからか真咲の顔は真っ赤だった。
「こ、これは……」
「ああ……」
「見るなー!!」
ルークとガイの視線の先は真咲の足。普段も足を出しているがそれとは別の姿に思わず生唾を飲んでしまう。
「……可愛い」
「ええ、似合ってますわ」
「嬉しくない……」
頬を赤らめるティアと笑顔のナタリア。涙か出るぞと言わんばかりに肩を落とす真咲。
「アニス……彼女の服は?」
「ほへ?……っ!?ここここにっ!!」
ジェイドの特に変化のない様子に不思議がるアニスが彼に声を掛けられ顔を向ける。ジェイドの顔を見た瞬間、アニスの顔色が変わり慌てて手にしていた荷物をジェイドへと差し出す。
「真咲。着替えてきなさい」
「えっ?あ、はい」
ジェイドに着替えを手渡されそれを持って部屋へと戻る。着替えをしている間に廊下から妙な悲鳴が聞こえた。
「……ごめんなさい」
と謝るアニスと何故かルークとガイの表情は何かに怯えたような物だった。それを見た真咲は説教をする気にもなれずもう二度とするなと念を押すだけに止めた。
「もう、アニスには頼まない」
そう誓った真咲であった。
「アニス!」
ここはケセドニアのマルクト側の一件の宿屋。その宿屋の二階の部屋から怒声が聞こえた。
「……アニス……何やったんだ?」
「えへっ☆」
一階のフロントで待つルークらはその声で呼ばれた主の少女を見る。アニスは両手の人差し指を頬に当て可愛らしく誤魔化すかのように笑う。彼女にちょっかい出しては怒られて泣くのに懲りることはない。
「アニス!私の服はどこにやったの!?」
「アニスちゃんはちゃーんと用意したよぅ」
怒声の主は一行の中に姿が見当たらない真咲。当の彼女は部屋の中から出て来ることなく扉の奥からただ大声を上げるのみ。服をどこにやった、と問うのだからまさか服を着ていない。という連想が男性陣の頭に浮かぶ。
「そうじゃなくて!『私の服』はどこにやったのか聞いてるの!!」
服がないわけではない。けどそれは真咲の服ではない。その真意とは?事の発端は休息を終え宿を出ようとしたときだった。廊下の出会い頭で店員とぶつかった際に店員が持っていたバケツの水を真咲が頭上から浴びてしまったこと。仕方なく真咲はシャワーを浴びることにして着替えをアニスに頼んだのが一つの災難を呼んだのだ。
「いいじゃん♪」
「よくない!」
真咲が立てこもる部屋の扉の前に集まる一行。
「とりあえず、服は着てるんですよね?」
「………はい」
扉越しで確認をすると間がありながらも返事をする真咲。その声はかなり沈んだもので先ほどの怒声はどこへやら。
「アニス。何をしたんだ」
「真咲が着替え用意しておいて、って言うから置いといただけだよぅ」
「私の荷物から服を出しておいてって言ったでしょ!!」
彼女を怒らせる言わばプロであるアニスをひきつった笑みで見下ろすガイにアニスは口元に人差し指を置いて惚けたように言う。それに真咲が間髪入れずに突っ込む。この瞬間、ああ、イタズラしたのかと悟る一同。
「真咲、出てきてくれませんか?」
でないとアニスが持ち去った服も返せないとイオンが扉越しに声を掛ける。
「アニス。どんな服を置いてったんだ?」
「見てからのお楽しみだよ♪」
真咲が怒るくらいだ。もしかしたら際どい服とか用意したとか。ちょっとくらいの物ならいくら彼女とて怒りはしないだろうと。すると、かちゃ。っと鍵の開く音がし扉がゆっくりと開かれる。一人満足げな笑みを浮かべているアニス以外の一同はその姿を目にした瞬間固まり言葉を失った。
「真咲……それって」
「アニスの服ではありませんか」
出てきた真咲の姿はアニスの導師守護役の衣装。ソックスとブーツこそは普段の真咲の物だが、衣装はアニスの予備の服で身長の差もあるからかある意味際どい。服の裾から見える太股の部分は中が見えるか見えないかのぎりぎりのラインだ。それがわかっているからか真咲の顔は真っ赤だった。
「こ、これは……」
「ああ……」
「見るなー!!」
ルークとガイの視線の先は真咲の足。普段も足を出しているがそれとは別の姿に思わず生唾を飲んでしまう。
「……可愛い」
「ええ、似合ってますわ」
「嬉しくない……」
頬を赤らめるティアと笑顔のナタリア。涙か出るぞと言わんばかりに肩を落とす真咲。
「アニス……彼女の服は?」
「ほへ?……っ!?ここここにっ!!」
ジェイドの特に変化のない様子に不思議がるアニスが彼に声を掛けられ顔を向ける。ジェイドの顔を見た瞬間、アニスの顔色が変わり慌てて手にしていた荷物をジェイドへと差し出す。
「真咲。着替えてきなさい」
「えっ?あ、はい」
ジェイドに着替えを手渡されそれを持って部屋へと戻る。着替えをしている間に廊下から妙な悲鳴が聞こえた。
「……ごめんなさい」
と謝るアニスと何故かルークとガイの表情は何かに怯えたような物だった。それを見た真咲は説教をする気にもなれずもう二度とするなと念を押すだけに止めた。
「もう、アニスには頼まない」
そう誓った真咲であった。
*10.05.10*