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「大丈夫よ、真咲」
「ほへ?」
「わたくしたちが世話をしてあげますわ!」
うっとりとした表情のティアだけでなくナタリアやアニス、ルークやガイまでもそれに頷く。
「ちょちょっ!それ無理!絶対に無理!!誰か助けてー!!」
ティアたちから逃げるようにテーブルを走り回る真咲。いっそ魔術で別の部屋に飛んでしまおうか何てまで思い始めた。
「皆さんもその辺にしてそろそろ元の姿に戻してあげましょう」
一人離れた場所にいたジェイドが一同の側により一番外側にいたガイの方に手を置く。戻んのか?とルークが問うと、ええと答える。元に戻れるなら……と顔を合わせて頷いた一同は後をジェイドに任せ、そのまま部屋から出て行った。
「……謀りましたね?」
「何のことでしょう?」
ひょいと持ち上げられジェイドの手の上に載せられる真咲はじろっとジェイドを睨むが当の本人はしれっとしている。その姿で睨まれても可愛いと思うだけで怖くはない。
「とりあえず、これを舐めなさい」
真っ白い飴玉を両手で掴んでペロッとひと舐めする。甘さが口いっぱいに広がり素直に美味しいと思う。これがジェイドが作った物でなければ、特殊な成分が入ったものでなければと落胆するところもあるが。
「あ、れ……体が、熱い…」
「効いてるようですね」
小さくなったときには感じなかったのに差し出された飴をひと舐めしたら一気に体に熱が籠もり熱くなってきた。ペタンとジェイドの手の上で座り込むと次に襲うのはたった一瞬だったけど体の痛み。小さく呻き声を上げた真咲は自身の体を抱きしめて思い切り目を瞑りそのまま倒れ込む。
「大丈夫ですか?」
やけに近くで聞こえる声。何だったんだと思いながらも余韻すら残らない体の熱さと痛みに平気だと答えるために目を開き顔を上げるとあの赤い目と合った。しかも近距離で。
「…はい?」
何が起きたのかよく理解できない。何度も瞬きをしていると背中にだんだん人の温もりと思える熱を感じる。目の前いっぱいにジェイドの顔。背中だけではなく体中には先程とは違う温もりのような熱。これを意味するものは?
「なななななぁーっ!?」
「何語ですか?」
状況をやっと把握する真咲。今、彼女はジェイドの腕の中。
「ですが良かったですねぇ。元に戻れて♪」
真っ白になって固まる真咲の頭を撫でながらジェイドは満足げな笑みを浮かべてそう言った。
甘いものにはご注意を!
(ジェイドさんも舐めて下さい)(……目が据わってますよ、真咲)