再会と喜びと
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「アリエッタ!シンク!」
イオンがどうぞ、の返すと部屋の中に入ってきたのはアリエッタとシンクだった。アリエッタも少しばかりか身長が伸びていた。どことなく少女から女性になり始めているのが感じられた。シンクはイオン同様に身長が伸びていて、幼さなさが残っていた顔も彼女同様に大人びている。元がいいからか成長した彼はジェイドやガイに負けず劣らずのイケメンになっていた。
「久しぶり、です。真咲」
「アンタ、本当に来たんだ」
トコトコと側にやってきたアリエッタ。さすがに以前の様に頭を撫でるわけにはいかないから、スッと桃色の髪を梳く。可愛いアリエッタと対照にシンクは相変わらずの態度。まぁそう簡単に矯正出来たら苦労はしないし、シンクはこうでなくてはならない。
「この間は時間がなくて会えなかったからね。あとイオン様にもきちんと帰還の挨拶してなかってし」
アニスを送り届けてすぐに帰ってしまったから、ただいま戻りました。くらいしか言葉を交わしていない。
「ちゃんと世界を見てる?」
「……まぁ、ね」
ふいっとそっぽを向きた頬はほんのり赤い。私がいなかった二年間で色々なものを見て、色々な経験をしたのだろう。生きるということを優先にして生きたことのないシンクだから、今はきっと何もかもが楽しいのかもしれない。
「そう言えばアニスはどうしたんだ?」
「アニスは僕の用を頼んでしまったので今はダアトにはいません」
明日には戻る筈です、とガイの問いに答えた。そっか、アニスは今いないのか。
「真咲はいつまでいるんですか?」
「明後日にはここを発つよ。ユリアシティに行ってからシェリダンに行くの」
ティアに会うならユリアシティだ。聞くところによるとリグレットもユリアシティを拠点に生活しているとか。その後、ノエルやアストンさんに会ってイエモンさん達のお墓参りをするつもりでいる。一か月しかないからあまり長居ができないのが辛いんだけど。
「今夜はどうするんですか?」
「宿を取ります。アニスは明日改めて会いに来ます」
「会わないで帰ったら何言われるかわからないしな」
きっと怒るだろう。また改めて顔を見せると約束をして今日は三人と別れた。二年間という月日は彼らを成長させるには十分で、私はそっと笑みを浮かべた。