再会と喜びと
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「……ここまでの道のりがすごく長かった気がするのは何でだろう?」
「……そりゃあ、ジェイドがうるさかったからじゃないのか?」
ダアト港に到着に背伸びをして一言。数日船に乗られていたはずなのに未だ疲労感が拭えないのは何故か。それは出発前にまるで母親の如く世話を焼いて来たからである。正確には前日の夜からなんだけど。余りのしつこさに私は少々キレてしまったけど。
「とりあえず……ダアトに行こうか」
「そうだな」
港からダアトの街へガイと行く。ジェイドは二人で行くのをギリギリまで渋っていた。まぁ、昔はそのね、って事もあったけど、ジェイドが心配するようなことはなかったのだから信用して欲しいのもだ。
「アポないけど大丈夫かな?」
「真咲なら大丈夫なんじゃないか」
はははっと笑いながら言うけど、その根拠はなんだろうか。せめてアニスに会えれば何とかなるんだろうな。出来れば全員に会いたいけど。
「二年も会ってないとみんな成長してるんだろうな」
「会えばわかるさ」
クスクスと笑うガイ。アニスは先日タタル渓谷であっているからともかく、シンクやアリエッタがどうなっているか気になって仕方ない。もちろんフローリアンも。
「ダアトまでしっかり守らせて頂きますよ」
「守られなきゃいけないほど弱くはないんだけどなぁ」
これもジェイドがうるさく言った事の一つ。二年もオールドラントから離れていたため実戦からも遠のいていたのだから無茶をするな、させるなと。そこまで勘が鈍ってるとは思わないんどけど、彼のあまりの迫力に私もガイもこくこくと頷くしかなかった。
「挨拶回りから帰ってからが怖いかな…」
私が遠い目をするとガイも遠い目をして、…ああ。と言った。ただでさえ、二年も留守にしていて、僅か数日でまた彼の元を離れるのだから。けど、それが終われば嫌でも好きなだけ一緒に居られるというのに。住む場所をどうしようかと考えていたらみんながみんな、ジェイドの家だろ?と。私は一人暮らしする気満々だったんどげあれよあれよと言う間に同棲が決定していた。
「早く会いたいなぁ」
自然と足早になる。私がした事で何がどう変わったのか。死に行くはずだった彼らが今どうしているのか、早くその姿を見たくて仕方がなかった。