意外な来訪者
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「リグレット?」
ガイかシンク、もしくはアニスだと思っていたら扉の向こうに立っていたのはリグレットだった。あまりにも意外な訪問者に数度瞬きをしてみるが目の前に立っている人間が変わることはなく、どうぞと部屋の中に招き入れる。
「おや、随分意外な来客ですね」
貼り付けてような綺麗な笑みを浮かべているジェイドを見てリグレットの目元がピクッと動く。あ、なんか空気が張り詰めてきた。
「にしてもどうしたの?」
「お前達が来ていると聞いてな…」
来訪理由を聞いてみるがただそれだけしか言わない。伝えたのはシンクかアリエッタか、それともイオンなのか。ティアにはまだ会っていないかは彼女ではないだろう。
「そっか。久しぶりだね。あ、今お茶淹れるね」
「私がやりますよ」
と先ほどと同様にやんわり断られてしまった。申し訳ないと思いつつも私がやると言ったところで聞いてはもらえないから潔く諦める。
「その…元気…?」
シンクやアリエッタはともかく、リグレットには聞きづらい質問だ。というか彼女とは何をどう話したらいいのかわからない。他の六神将は何とか会話はできると思うけど、リグレットとからしたら私たちは最愛の人を奪った敵なのだから。
「そう気を遣うな。私たちは敗者だ。恨み言を言ってもどうにもならない」
言ったところで彼が生き返ることはない、そう聞こえた。殺さないで済むならそうしたかった。けどできなかった。言い訳にはならないけど事実はどう足掻いても変えようがない。
「ありがとう。私はリグレットと再会できて嬉しいよ」
元々できれば全員に挨拶して回りたかった。リグレットが一番難しいかなと思ったけどまさかこんなあっさりと再会できるとは思ってなかったから。
「……シンクから聞いている。最近見つかった遺跡を調査しているそうだな」
ほんの一瞬だけど小さく柔らかく微笑んだリグレット。一度目を閉じて話を切り出す。今リグレットがどう位置にいるかはわからないけどこの件に関しての話は彼女にもいっているようだ。
「うん。聞いてると思うけど私がいた世界の代物が出てきてるから調査に協力することにしたの」
机の上には遺跡から見つかったものやさっきまで調べていたものとか色々散乱している。私が目を向ければリグレットも視線を移す。