意外な来訪者
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「……これってこんなんだったんだ」
パソコンのデータやらメモやらを確認する事一晩。ガイが見つけた白い塊の正体に若干頭痛を覚える。名前くらいは知っていたけど実物がどなんなものかなんてテレビや映画の中でしか知らない。簡単に言うならば触れるどころか見るのも初めてだ。
「何かわかりましたか?」
ノックの後に入ってきたのはジェイド。手には何か持っていた。椅子の背に体を預けて私にしては珍しく大きな息を吐く。それだけでそれはあまりいいものではないと判断したのかジェイドはテーブルの向かいの席に座る。
「簡単に言うとこれは爆弾でした。ただこれだけでは爆発することはないので一応大丈夫です」
「そうですか…」
爆弾、という名だけで警戒してしまうけどこの爆弾は手元にある白い塊だけでは爆発しない。せめてもの救いなのかどうかはともかくあそこにいた人物はそのての知識も豊富だと言うことは簡単に理解できた。
「あとで書面にします。シンクにも報告しないといけませんし」
「お願いします。あとこれは朝食です。今お茶を淹れますね」
私が淹れます、と立ち上がったけどやんわり断られる。こちらがいくらやると言っても無駄だろうから、ありがとうございますと椅子に座り直す。
「どうぞ」
「いただきます」
ジェイドが持ってきたのはサンドウィッチ。食べやすいサイズにカットされているのはさすがだ。手が汚れなくて作業しながらでも食べれるから助かる。けど今は少し休憩。最後にいつ休憩したのかも忘れてしまったし、一度止めた手をすぐに動かすのもなんだか億劫になってしまった。
「美味しいです。ありがとうございます」
「いえいえどうしたしまして」
頭を使いすぎただけでもお腹が空く。ちょうどいいタイミングで用意してくれるのだから頭が下がる。淹れてくれたお茶を飲んで一息。
「イオン様にも報告しなくてはいけませんね」
「調べなきゃいけないことが多々ありますが一つでも何かわかったらすぐ報告して方がよさそうです」
私以外にもわかれば……ジェイドとディストあたりならなんとかなるかな……もう少しで調べてからでもいいけど時間後もったいないから逐一報告した方がいい。あんまり小まめにするとシンクが嫌がりそうだけど。それにジェイドがそうですね、と返したと同時にノック音がした。