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「揃ったね。じゃあ出発するよ」
ダアトの街の入り口でアニス、ガイ、シンクと合流していざ出発。他には神託の騎士が十名くらい。アリエッタはダアトでイオンの警護に入っている。
「真咲~。よく寝られたぁ?」
手を当ててはいるけどニヤニヤとした口元は隠しきれていない。ガイが宿に戻っていないのを知っているから聞いているんだろうけど。いや、アニスならガイがいようがいまいが気にせず聞いてくるだろう。
「おかげさまでね!」
「い、いひゃいっ!」
これもいちいち反応してたんじゃキリがないけど、最低限のお仕置きは必要だ、と言うことでまだまだ張りのある柔らかい両頬を引っ張る。この様子にジェイドやガイは慣れた様子で見ているけどシンクは面倒そうな表情を浮かべていた。
「……ここだよ」
そんなやり取りをしながらたどり着いたのは件の遺跡。入り口はいたって普通の洞窟風。こっちだよ、とシンクの案内のもと奥へと進んでいくと少しずつ内観が変わってきた。創世記時代のようだけど少し違う。あまりオールドラントの歴史に詳しくない私ではいつの時代のものなのかはわからない。
「着いたよ」
ダアト式封咒で封じられた扉のような扉。それは見た目だけそんな感じで実際は普通の扉だった。その扉を開けて入ると大きなドーム封の広い部屋へと出た。作りからするとユリアシティの建物に近い感じ。
「ひっろーい!」
大きな口を開けて部屋を見渡すアニス。ジェイドやガイも驚きは隠せないでいる。私は導かれるかのように部屋の隅にある机へと向かった。そして壁に貼られたメモへと目をやる。日本語もあるけどたぶん英語で書かれたようなのもまであった。
「わかる?」
「…まだなんとも。ただ、ここにいた人物は間違いなく私と同じ世界から来た人だよ」
壁に貼られたメモを一枚剥がす。その内容に顔を顰め小さく息を吐く。これは厄介な人物だ、と。
「なんて書いてあるのですか?」
気になったのかジェイド達も側へとやってくる。漢字があるからかさすがのジェイドも全ては読めなようだ。
「……『この世の全ては不平等で出来ている』……です」
このメモを記した人物は何を思ってこれを書いたのだろう。頭の奥で何か危険信号が点滅した気がした。