悲劇か喜劇か
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「そんなものが真咲の世界にはあるのか…」
「まぁ魔物が出ない分平和と言えば平和だけど、こういう物はオールドラントより特化してるかもね」
全く戦争がないわけじゃない。ただ私の国は他の国より平和なだけ。小さな子供が武器を持たなければならない国だって幾つもある。それを思い私はただ苦笑するしかしなかった。
「あとは遺跡の方を見てみないと何とも言えません」
「そうですね。真咲ではないとわからない物もあるかもしれませんからね」
ノートパソコンの中身だけでは限度がある。正直、専門用語が多すぎて理解できない。自分の世界の物なのに説明が出来ないことが歯痒い。
「そういえば、真咲は軍服に着替えたんだな」
「うん。陛下が用意してくれたって」
スカートなのはいいけどスリット入りのミニスカートはまだちょっと照れくさい。あまり派手な動きはしないようにしないとな。
「よく似合ってるよ。さすがは陛下だな」
「まぁ、いいんじゃない」
うん?何だろう、二人の言い方は。おかしくはないけど、なんか含みがあるようなないような?
「ガイ~?人の恋人を厭らしい目で見ないでくれますか」
特に足の辺りを、とジェイドがほぼ笑っていない目をして言うとち、違う!太ももなんて見てない!と叫んだ。
「見てんじゃん。まぁわからなくもなないけどねー」
「きゃーっ!」
ニタリと笑ったアニスがスリットの入ったスカートの裾を軽く持ち上げる。いくらタイツを履いているからといって持ち上げられるとさすがに反応してしまい、慌てて手で押さえる。
「アニース?」
「えへっ」
少しは成長したかと思えば根本的なところは全く成長してない。
「そろそろ笑って許されない年齢になってきたよね?」
「はうわ!ご、ごめんなさーい!」
まぁ私よりジェイドさん見てみなよ、と彼の方を指差す。釣られるかのようにそちらへと視線を向けたアニスの顔色が一気に悪くなったのは言うまでもない。
「で、でも真咲、胸はないけど足は綺麗なのにタイツ履いちゃうの勿体無いよね!」
「確かに」
「ガイ~?」
さっきまでのシリアスはどこへ行ったんだろう?こんなんでちゃんと調査できるかちょっと不安になってきて、小さく溜息を吐いた。