悲劇か喜劇か
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「遅いよ」
私が借りている神託の盾本部の部屋へと入るとそこにはシンクとガイがいた。ガイの表情に疲労が見えなくもないけど見なかった事にしよう。
「シンク、どうしたの?」
「死霊使いが来たってからわざわざ説明に来てあげたんだよ」
感謝してよね、と持っていた資料らしき紙の束をジェイドへと渡す。私じゃないんだ。
「……これは、その遺跡の内部の様子ですか」
「そう入り組んではいない洞窟の先に大きなドーム状の部屋があった。その奥に小部屋があってそこに真咲に渡したそれもあったんだ」
シンクの言うそれは机の上のノートパソコン。けどシンク、遺跡の事は私には教えてくれなったのに。
「とりあえず真咲の情報と照らし合わせてよ」
「そうさせていただきます」
ジェイドからシンクの資料を見せてもらう。遺跡というとセフィロトくらいしか思い浮かばないからどんなところなんだろう。資料を読むと私の世界のものだけだはなく創世歴時代のものもあったようだ。
「真咲。あなたの資料にある"核"というものはどういったものなのですか?」
ジェイドの問いに私は顔を顰めた。ジェイド達は瞬時にけしていいものではないものだと察したのか表情が変わる。
「……簡単に言うならば兵器です。一つ投下するだけで街一つを焼け野原のに出来るほどの。ヴァンが崩落で人を殺そうとした方法より簡単で……あっさり終わります」
核の燃料や材料などは資料を見て下さい。私は専門家ではないので答えられな事の方が多いです。ということだけ付け加える。
「あっさり、というと?」
「落ちたその瞬間に爆発が広がり収まった頃には焼け野原です」
痛い、と思うもなく何が起こったかわからないまま死ぬ。感情なく彼の問いに答えればアニスが小さく悲鳴をあげる。
「実際のものは私もよくわかりません。私が生まれる前にあった戦争で使われたくらいですし」
でも、兵器としてはそうだけど生活に必要なエネルギー源としては使われています。その言葉に今度はみんなは目を丸くした。
「……全ては使い方次第なんです」
私が知ってることなんて学校の授業で習った事かニュースで見たことくらいだし。満足を得られるような答えは残念ながら持ち合わせてはいない。