悲劇か喜劇か
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「こ、これって…軍服…ですよね?」
手渡されたものを出してみるとそれは見慣れた蒼の軍服と黒のインナーに他にも色々。
「予定より早く現場復帰ということで陛下からですよ。最も、あの方は随分前から用意していたみたいです」
ピオニー恐るべし。随分前ってのがどれくらい前からのことを指すのかはわからないけどそこれ敢えて触れないしよう。
「真咲。隣の部屋で着替えてきてはどうですか?」
「隣って、イオン様の私室ですよね?」
ええ、どうぞ。とドアを開けられてしまった。この世界の重鎮は平気で人に部屋を貸しちゃうんですか?でもイオンにドアを開けさせといて着替えないわけには行かずに、失礼ますと部屋へと入り着替え始める。
「……陛下の趣味って」
前のよりマシなのかそうでないのかわからず、手早く着替えて部屋から出る。私が出てきた瞬間、何故かみんなの動きが止まった。
「ふへぇ…今度はスカートなんだぁ」
「よく似合ってますよ」
アニスには上から下へと舐め回すように見られ、イオンはいつもの様にニコニコしている。ジェイドは無表情で無言、怖いです。私の新しい軍服はというと、上着は前のとほぼ変わらずでベルトが太いものから細いものが二本になった。下はスカートで結構なスリットが入ってるけど必要以上には…たぶん…広がらない様にか留め具で止められている。グローブはジェイドと同じくらいの長さで色は白。あと黒のタイツに蒼を基調としたロングブーツ。前とかなり変わったと思う。
「なんかスカートってだけで雰囲気変わるね」
「軍服自体着るのが久しぶりだから何とも言えないけど」
先ほどまで着ていた私服も実はスカートだけど長さはロング丈だったからから、それとも今までの軍服がショートパンツだったから雰囲気が違うと。
「……正直、歳も歳だからミニスカートはやめて欲しかったかな」
まだショートパンツの方がマシだったかもしれない。
「大佐からは何かないんですかぁ?」
ニヤニヤした顔をしてジェイドを見上げるアニス。私としては聞きたいような聞かない方がマシなような。
「よく似合ってると思いますよ」
といつものように胡散臭い笑顔で言われた。何となく、それ以上は追求してはいけない気がした。