エピローグ
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「でも、驚いたよねぇ~」
アルビオールの中でアニスが口を開く。それに同意するかのようにガイたちも頷く。
「まさか真咲まで消えるとは思わなかったぞ」
「ごめんね。余計な心配を掛けたくなかったから、ジェイドさんとルークにしか話してなかったの」
アッシュにはエルドラントで三人になったときに話したと。
「結局の所、どういうことですの?」
「大佐から話は聞いているけど……」
真咲がローレライを解放する際にルークとアッシュに行ったこと。その理論はジェイドに聞かされていた。何となく理解はしているのだけど、理解しきるまでには至らなかった。
「ジェイドさんが説明したとおりだと思うけど……私の『千里眼』の力を音素乖離しかけたルークにあげたんだよ」
元々、遙か昔、ルーチェたちの一族に千里眼の力を与えたのはローレライ。言葉を紡ぎ譜術ではない力を用いる一族に、力を与えた。その中でも突飛していたのはルーチェ。その力を唯一使いこなしていたのは彼女だった。まさか自分に徒なす者とは知らずに。
「私もルーチェも第七音譜術士じゃない。私たちの右目は普通の目じゃなくて……なんて説明していいのかなぁ」
「右目だけが第七音素を取り込めるようにローレライが特別に施した、でいいのでは」
第七音譜士ではないのにその力を有することが出来る。その矛盾をどう説明していいのかわからず首を捻る真咲にジェイドが横から説明を加える。
「まぁ、右目で千里眼を使って未来を視るんだけど、その力は第七音素。私の右目の第七音素で音素乖離し掛けたルークの体を繋ぎ止めたって所かな」
細かな矛盾点や力の概要はローレライとルーチェにしかわからない。ローレライは解放されてしまったためもうそれを聞くことは叶わない。
「ルーチェとも、全く会話できなくて私も正確なことはわからなくて……」
ルーチェの記した物にはそこまで詳しく書かれていなかった。それが出来るという理論が書かれていただけ。
「とりあえず無事に帰ってきたからいいってことで」
パンと手を叩いて笑う彼女にみんなは顔を合わせて笑った。