60話 未来への道標
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「アッシュ……真咲……」
ルークとアッシュは二人でローレライの鍵を持ち、地面へと突き刺し一回転させる。するとそこから譜陣が発生する。その譜陣に私たちの体は沈んでいく。ルークとアッシュが私の手を取る。
「世界は消えなかったのか……私の視た未来がわずかでも覆されるとは……感嘆に値する」
ふいに聞こえる声。私たちの目の前に第七音素が集結してローレライが姿を現す。
「未来は……変えられる。人にはその力がある。想いは……その力を持ってるんだよ」
私がこの世界に呼ばれた意味。ローレライだって、世界の滅ぶことより、世界が存命することを願ったはず。だから私を、未来を知る私を呼んだのだから。
「……いいのか。おまえの力を使って」
「いいも悪いもないよ。この力は私には必要ない。未来は自分で切り開くんだもん。それに、この力を与えたのは他でもなくローレライなんだから」
だから好きにしていいんだよ。と私は笑う。
「俺は……生きたい」
「……俺もだ」
「お願い……ローレライ」
私たちの体が光に包まれる。ルークの体が、少しばかり透ける。大丈夫、絶対に大丈夫。私は二人から手を離し、杖を手にする。
「――時を紡ぐ者どもよ。我が声に従い、我が命に答えよ。我の持ちし、千里の力。その力を用いて……彼の者たちに祝福を与えよ!我が名に於いて命じる!我が名は真咲……千里の力を持つ者なりっ!!」
私の周りに舞う魔法陣を杖で打ち突けば光へと変わる。白き光は私たち三人を包む。そして、辺り一面が真っ白となり、私たちの意識はそこで失われた……
私とあなたの道標
それは一つの可能性
望むのは、
みんなで笑いあえる世界