8話 変化の片隅に
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「もう、だいぶ水が引いたんじゃないか?雨が降った後は川の水が茶色に濁って大変だろ?」
「…だろって言われても、な」
橋が壊れるくらいの激流だったのなら、もっと水が濁っていてもいいはず。けど、川の水は底が見えるくらい綺麗に澄んでいた。ガイが説明し始めたが、ルークは外のことを知らないからそれが分からなかった。ガイもそうだったと、頭を掻く。外に居るものだから忘れてしまったのだろう。
「とにかく、川に限らず、水をなめてたら大変なことになる。気をつけろよ」
「お前、それよく言うよな。海は怖い、とかさ」
ルークが思い出したように言うとティアが、
「…確かに、海は怖いそうね」
と、ポツリと呟いた。その言葉を彼は聞き逃さなかった。この地獄耳め。
「そうね…とは、またずいぶんと不思議な言い回しですね。ダアトのあるパダミヤ大陸は、海水浴のできる場所もかなりあるはずですが」
「え、ええ、まぁ…」
ジェイドがそう言うと、言葉を濁すティア。その近くでガイとルークは話の続きをしていた。ガイが海難救助の資格を持っているというと、ルークは何でもできるんだなと関心する。
最後に自然をなめるなよ?と言い再び歩き始めた。服が濡れて文句を言うルークをガイが宥めている後ろで、私は考え事をしていた。この後アリエッタが出てくるはずなのだが、私がライガクイーンを助けたことでどう変化があるか分からないからだ。
物語を変えるということはこれから起きることも変るということ。私が知っている物語通りに進まないかもしれない。この先でアリエッタが出てこなかったら…カイツール軍港襲撃は?