60話 未来への道標
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「この圧力……!これが……ローレライの力って奴か」
「とうとうその力を使ってきましたか……それでも勝つのは私ですが」
「……やっぱ総長……強い。でも……絶対に負けないんだから」
「く、負けませんことよ。わたくしの矢で、あなたを奈落の底へ追い落として見せますわ」
ローレライの力を解放したヴァンが眩い光に包まれる。結っていた紐が切れ、髪が流れ落ちる。ローレライの力を使うヴァンにみんなの表情が硬くはなるけど、そんな事で挫けはしないと武器を構え直す。
「心強い味方がいるな」
まだローレライの力の一部だけしか目の当たりにしてないのにその力の強さはひしひしと感じる。それでも誰一人臆すことはない。
「そうです。みんなはこんな俺をずっと助けてくれた……みんなの為にも負けられないっ!いや、俺という存在にかけて負けない!」
「兄さんがローレライの力を使う時、ローレライの制御に隙が出来る。それをわかっていて、使わざる得ない状況に追い込んでいるのはルークよ。兄さんがずっと認めようとしなかったルークなのよ。ルークは……いいえ。私たちは負けないわ!」
強大な力だからこそ大きなリスクを伴う。ヴァンにそんなリスクを負わせ、本気にさせたのは他でもなく、ずっとレプリカと蔑んできたルークなのだ。
「……確かに、私にこの力を使わせたことはほめてやろう。さすがは我が弟子だとな。だが、それもここまで。さらばだ!ルーク!」
これまでに何度かルークを褒め認めるような発言をしたヴァン。本当の意味でルークという一人の『人間』を認めたのだ。ヴァンから余裕を無くすほどに。
「いくぞ!」
ルークとヴァン。同時に地を蹴り剣をぶつける。力負けして下がるルークの代わりにアッシュがヴァンへとぶつかる。
「俺を忘れんじゃねぇ!」
「おまえもまた成長した……だか、まだまだだっ!」
先ほどまででも十分な強さを見せていたヴァン。ローレライの力を解放したことによって更にそれは増している。
「こちらを忘れてもらっては困ります。無数の流星よ、かの地より来たれ――メテオフォーム!」
ジェイドの放つ惑星譜術。無数の流星にヴァンは追い打ちを掛けようとする手を止めて避ける。