60話 未来への道標
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「閃光墜刃牙っ!」
先陣を切ったのはルーク。一気に間合いを詰めて剣でヴァンを切り上げ、突き刺すが、いとも簡単にガードされる。
「空破特攻弾っ!」
「白虎宵閃牙っ!」
けどアニスとガイが間を空けずに攻撃を仕掛ける。顔色一つ変えずに、剣一本で凌ぐ。さすがは神託の盾騎士団の主席総長というだけはある。
「紅蓮の炎よ!我が声を聞きて従え!我に徒なす者に業炎を浴びせよっ!」
杖を振るい地面へと突き立てる。私の周辺に舞っていた魔法陣は赤い光を放ち炎へと変わる。無数の火の玉はヴァンへと飛んでいく。
「この程度!」
剣を数回振るだけで私が生み出した炎の玉をかき消す。まさかこんな簡単に防がれるとは思わなかった。
「詠じる力を助けよ――スペル・エンハンス。大佐っ!」
「出でよ。敵を蹴散らす激しき水塊――セイントバブル!」
ティアのサポートを得てジェイドが譜術を発動させる。詠唱時間が短縮したことにより、予想より術が発動したせいかヴァンのガードが遅れる。ようやく与えたダメージ。そして、その隙を逃すわけがない。
「刃に更なる力を!――シャープネス!アッシュ!」
「烈穿双撃破!」
ナタリアからの補助を受けてアッシュが攻撃を仕掛ける。アッシュの一撃により一気に吹き飛ぶヴァン。
「なかなかやるな。だがこの程度では私は倒せないぞ!光龍槍!」
今まで防戦一方だったヴァンの攻撃。前方にいたルークとアッシュは防御するがその一撃は重かったのか吹き飛ぶ。
「魔神月詠華!アニス!」
「任せて!歪められし扉、今開かれん!――ネガティブゲイト!」
倒れたルークとアッシュと入れ替わるようにガイが前へと出る。ガイの攻撃が終わると同時にアニスの詠唱が終わり術が発動する。畳みかけるなら今かもしれない。
「受けよ、無慈悲なる白銀の抱擁!――プリズムソード!」
せっかく手に入れた惑星譜術を使わない手はない。そして少しでもダメージを負わせて、ティアに大譜歌を謡わせなければならない。
「ティア!」
今ならいくらヴァンでもすぐには動けないはず。彼女の大譜歌無くしてはこの戦いには勝てない。ローレライを目覚めさせなければ、私たちの勝機はほぼ無いに等しい。それくらいの相手なのだから。