59話 生き行くが価値
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「ジェイド。第二超振動って言ってたな」
そろそろ出発しようかというときにガイが口を開く。シンクの罠を押さえた力。ジェイドが口にしたのを覚えていたのだろう。
「わかりません。第二超振動は、まだ理論が確立していない。超振動同士が干渉しあうことで、全ての音素の効果を無効化する……と言われていますが」
ここで初めて目撃したことになる。ジェイドも時間を置いた今でも信じられないのだろう。立てた仮説がその通りになったのだから仕方ない。
「……この力が何かはわからない。でももしも第二超振動なら、これをくれたのはアッシュだ。そうだろう?超振動を起こせるのは俺と……アッシュだけなんだから」
そう、アッシュを見て言うルーク。見られたアッシュはちっと舌打ちをする。
「そうですわね。あなたとアッシュ。二人が力を合わせたからなせたのですわね」
「ふん。俺は好きでくれたわけじゃないし手を貸したわけでもない」
嬉しそうにするナタリアに対してアッシュは腕を組んでそっぽを向く。それでも以前よりはマシな態度なのかもしれない。
「……うん。だから俺はアッシュに恥ずかしくない戦いをする。みんな、力を貸してくれ」
全員を見回すルーク。それに応えるようにみんなは頷き、アッシュは静かに目を閉じた。
生とは何か
それを答えるのは難しい
だからこそ、
精一杯生きるのだ